HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「この命、義に捧ぐ」 4万人の在外日本人

もったいなくも福島香織さんからご推薦いただいた「この命、義に捧ぐ」を読んでいる。

すぐには思いつかないです。直接関係ないけれど、門田隆将さんの「この命、義に捧ぐ」は、国共内戦末期の物語ノンフィクションとしてオススメです。

https://twitter.com/#!/kaokaokaokao/status/197626564341547008

この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~

この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~

北シナから民間人を撤退させるために命令を無視してまで、ソ連と戦い続けた。根本中将の命をかけた指揮に感激した。北支那方面軍司令であった時に、国民党幹部と十分に信頼関係を深めていたからこそ、一か八か賭けてソ連にも、中国共産党に対しても武装解除せずに国民党を頼ることが出来た。ひいては蒋介石との「朋友」関係にも結実する。

このところ読んでいる一連の戦争以後を扱った書籍でも、ソ連兵の苛烈さは処々出てくる。国民党に対して武装解除を行ったという判断は正しい。通化事件ですら、最初のソ連の扱いがひどかったから起こった事件だとも言える。

1945年8月20日、通化高等女学校に短機関銃を持ったソビエト兵2名がジープで乗り付けると校内に乱入し、女生徒の腕を掴んで引きずり出そうとした。古荘康光校長と村田研次教師が止めに入ると銃を乱射し始めたため、20代の女性教師が自ら身代わりとなって連行された。連絡を受けた通化守備隊の中村一夫大尉は直ちに兵士40名を乗せたトラック2台とともに駆けつけ、男性教師たちと共同でソビエト兵のジープを捜索したが発見できなかった。女性教師は深夜に解放されたが、その晩自殺した。

通化事件 - Wikipedia

NHKの「留用」本にまで、ソ連兵が女性を要求した話しが出てきた。鞍山のアジア最大の製鉄施設を持ち去ることなど、ひどいとしかいいようがない。そもそも、不可侵条約を破って満州に攻め入るところから間違っている。50万人にも及ぶ「拘留」については、また調べて勉強したい。

いよいよ台湾に入ってからの活躍を読むのが楽しみだ。