行ってみて初めて分かった、インドネシアが世界最大の親日国家だということを。
私自身相当に偏見を持っていた。日本ではあまり知られていないが、インドネシアはASEAN諸国で人口も経済規模も一番大きな国だ。ASEAN十カ国の盟主国でありながら、親日性は広く国に浸透している。
例えば、若年層の日本のアニメファンたちは大変熱心。アニメキャラのフィギュアをショッピングセンターでみた。コスプレの会が大変壮んだと聞いた。現地の日本人ビジネスマンが、「OLから、日本のアニメキャラの名前を言われて知らないと答えたら、軽蔑されてしまった」と苦笑混じりで話していた。
食品売り場では、普通に日本語の書いた食品が山と積まれていた。「パン屋」と日本語で書いた店もあった。日本語がそのまま書いてある方が、ステータスが高いのだそうだ。
古くはインドネシア独立戦争を助けた日本人兵士千人の話しもある。
独立戦争で命を落とした元日本兵は、ジャカルタのカリバタ英雄墓地をはじめ、各地の英雄墓地に葬られ、戦後生き残った元日本兵も、インドネシア国籍を与えられたインドネシア人として、これらの墓地に埋葬される予定である。
1958年に訪日したスカルノ大統領は、日本へ感謝の意を表し、独立戦争で特に貢献した市来龍夫と吉住留五郎に対し感謝の言葉を送った。市来龍夫君と吉住留五郎君へ。独立は一民族のものならず全人類のものなり。1958年8月15日東京にて。スカルノ
その石碑が東京青松寺に建てられている。
インドネシア独立戦争 - Wikipedia
東京青松寺 - Google マップ
余談だが、中国では、関東軍から離れて中国共産党と国民党との間の戦争を5年間も戦い抜いた日本人もいたと聞く。さすがだとつくづく想う。

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ちなみに、各企業もこれを見逃してはいない。インドネシアの車の95%は日本車だそうだ。バイクに至っては99%のシェア。見学させていただいたK製作所の現地法人は30年以上にわたってインドネシアで生産を続けている。いまでは、社長もインドネシア人なのだそうだ。数万人の日本人がジャカルタ周辺に住んでいて、日本のODAの最大支援国もインドネシアだそうだ。
4月に訪問させていただいた大連は、横浜市規模の都市が10年でできあがった感じだった。ジャカルタとその周辺は東京、神奈川、千葉を併せて最先端の年が20年あまりでできてしまった感じ。
ほんとうに日本にて、変化を嫌っていては進歩していけない。がんばらなければいけないなと。

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