北朝鮮の日本人拉致問題の報道を見ていて、「あれ?韓国人は?」と思った。id:finalventさんが調べてみたらと進めてくださったように思い、調べよう、調べようと思いながら時間が過ぎてしまった。
韓国政府の公式認定で拉致された人数は486人で日本人拉致被害者の数十倍である。
北朝鮮による韓国人拉致問題 - Wikipedia
別のエントリーでは10万人とも。
韓国では、拉致被害者のことを「拉北者」と呼んでいますが、韓国政府の発表によれば、平成26年12月現在、朝鮮戦争時の拉北者は約10万人に上ると推定され、また、それ以降の平時における拉北者も3,835人となっており、そのうち約516人が未帰還であるとしています(注)。
日本人以外の拉致被害者|北朝鮮による拉致問題とは|日本国政府:北朝鮮による日本人拉致問題
更に、Wikipediaにはこうある。
韓国世論はこの問題を重要視しておらず拉致自体が存在しないと考えている人も少なくない。朴正煕政権時代には拉北者家族に対して連座制をしいて、大韓民国中央情報部による監視を行った[1]。実際に過去には共産主義思想の影響と独裁政権に対する反感で北朝鮮に憧れて、自ら北朝鮮へ行く北朝鮮入国者も存在していた。本当に拉致されたか否かは情況から判断するしかなく、国家安全保障上の不安があった朴正煕政権時代には「まずスパイだと思うのが安全だ」と判断していた。
といことは、日本以上に北朝鮮スパイが韓国人に成り代わって韓国に入り込んでいる可能性が高いということ。最近の北朝鮮への緩和政策、あるいは前大統領への弾劾などを見ていると、かなりの数の北朝鮮人が入り込んでいる可能性があるように思えてならない。
そもそも、北朝鮮は建国当時から「南進」政策を持っていた。
1955年4月の朝鮮労働党中央委員会において、金日成委員長は「すべての力を祖国の統一独立と共和国北半部における社会主義建設のために」と題する発表を行った。これは従来採用されていた、軍による南進統一路線を転換するもので、住民が自ら革命を起こすための工作を行うことを目的としており、のちに、レーニンの「四月テーゼ」にならって4月テーゼとして知られるようになった。
対南工作 - Wikipedia
これはまさに戦前のコミンテルンの決定そのものだ。
帝国主義戦争が勃発した場合に於ける共産主義者の政治綱領は、 (1)自国政府の敗北を助成すること。 (2)帝国主義戦争を自己崩壊の内乱戦たらしめること。 (3)民主的な方法による正義の平和は到底不可能なるがゆえに、戦争を通じてプロレタリア革命を遂行すること。 である。
「戦後官僚の起源」 - HPO機密日誌
「戦争」が「帝国主義国家」を破綻させるのだという主張は大変興味深いが、とにもかくにも「内乱戦」を強調していることはよく明記すべき。北朝鮮の拉致問題の目的にはここになったと理解すべきだろうと。