HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ベーシック・インカムは若者に必要なんじゃない、年寄りに必要なんだ

年を取ると強欲になる。これは避けられないらしい。強欲を少しでも緩めてあげるには相手を認めてやること。

1400兆円とも、1500兆円とも言われる個人金融資産が動かないことが日本の経済が動いていかない原因。そして、この個人の資産のかなりの部分を都市部の年寄りが持っているという事実がある。

家計金融資産 1,400 兆円の分析

また、この事実は、日本の権力源泉が60代、70代から若い世代に移譲されていかない原因ともなっている。

米国、欧州の場合は、投資の伝統があるから、年寄りがもっている資産も市場にまわり、新しい産業にシフトしていく源泉になっている。日本の年寄りはひたすらためこむばかりで使わないのが問題。

どうすればいいか?

たまたま今朝、葬式に参列しててふと思いついた。ベーシック・インカム(BI)をすべての年寄りに保証してやればいいのだと。そして、[平均年齢ー10歳]の時点で強制的に生前相続させてしまう。その代わりに、BI方式で生活費から、医療まですべて国の丸抱えとする。いまさら、モラルハザードだの、働かなくなる恐れなどいらない。

企業が退職金を払ってしまってから、社員を嘱託として再雇用するのと同じ。

早めに徴収できた相続税額は、そのまま国の借金を減らすのに使う。早いか遅いかで、収入の額は変わらないのだから、下手に社会保障費用にはつかはない。ローンから減らしていくのが、リストラクチャリングの基本。そもそも、国家予算の三分の一が国債の借り換えに使われている事態が異常なのだが、早期に相続税を徴収することで、正常化に向けて踏み出せる。借り換え費用が少なくなった分と、これまでの健康保険、年金費用などと合わせれば、十分に年寄りベーシックインカムは実現可能だと考える。

名案だと思っているのだが、如何。


■追記

このエントリーをめぐってツイッターで議論させていただいた。フォローの意味を込めて追記させていただく。