先日、古賀茂明さんがお役人をやめられたというニュースが流れた。
古賀さんの「日本中枢の崩壊」を読んだばかりだった。
- 作者: 古賀茂明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本
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本書を読んで、公務員制度の改革が頓挫していく過程と、逆に純粋持ち株会社解禁の舞台裏の部分に興味を持った。会社運営上は、持ち株会社の解禁は、ある意味福島原発事故以上にインパクトがあったように思う。
本書の福島原発関連の部分は、いまひとつ伝聞のようで伝わって来なかった。財務官僚がやっぱり強いんだってのはよくわかった。
増税、増税と増税の話しばかり聞こえてくるのが不思議でならない。税収をあげるのに適切な税収というのが存在するのではなかったのだろうか?例の税率0%でも税収ゼロ、税収100%でも全部持って行かれるなら誰も買わない/働かないから税収ゼロという曲線だ。
本書を読んでいるとあまり長期的な視座、あるいは経済学的な根拠なく増税が言われているような気がしてならなくなる。この辺、経済にお詳しい方にぜひ伺ってみたいものだ。
「中枢」にいない私には、断片的にしか世の中がどう動いているかが伝わって来ない。