HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

日本は12才ですらなくてまだ幼児らしい

昨日の続き。「Twelve Y.O.」読後の興奮さめやらぬまま、愛読している「選択」10月号を読んで目が釘付けになった。

小さな島国で普天間移設問題一つ解決できない民主党政権は、中国の「三戦」の前には幼児と同じだとの事実に気づいてもいない。

【特別リポート】中国に「強奪」される東シナ海 - 三万人のための総合情報誌『選択』

同誌によると、三戦とは「中国人民解放軍政治工作条例」にある「輿論戦」、「心理戦」、「法律戦」のことだそうだ。「輿論戦」は、いうまでもなく自国民のナショナリズムを高め、相手国に対する戦いを正当化すること。「心理戦」は、今回の漁船体当たり事件に関して常軌を逸した反応を示したように、相手の意表をついて混乱させること。「法律戦」は、あらかじめ自国の法律を改正して戦う根拠をつくること。今回でいえば、92年の領海法で尖閣諸島を自国の領土だと決めてたことがあたるそうだ。中国人にとっては政治的活動はもう根っからなのだろう。

自衛隊がこんなことをしようものなら、一発でプロパガンダとか、文民統制違反だとして、叩きのめされるだろう。

今回の漁船体当たりのあとに何がおこるのかは、フィリピン領のミスチーフ環礁で「三戦」が行われた結果がどうなったかを見れば、明々白々だ。

レアアースの禁輸、フジタ社員の逮捕などの一連の動きを見て、中国国内で経済危機が強まってきていた圧力を外にそらそうとする動きだと断じた私はあまりにナイーブすぎた。


■参照