福井晴敏の「Twelve Y.O.」を楽しんで読んだ。
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余談から始めれば、本作は「川の深さは」と「亡国のイージス」と強いつながりを持っている。いずれも、いまの日本にとって国を守るということはどういうことなのか、米国が日本に駐留し続ける意味とは、を問うている。そして、この強い問題意識は、現行政府がいま現在も解決することができていない沖縄の基地の移転問題に直結している。*1
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本書を読むまで沖縄の海兵隊(第3海兵遠征軍)の不要論がそもそも米国内であったことを知らなかった。
実際、揚陸作戦のための海兵隊という考え方自体が第二次世界大戦からのもので、作戦思考自体が時代遅れらしい。
最も前身にあたる部隊は、1942年10月に第1海兵水陸両用部隊と第2海兵水陸両用部隊の一部の部隊を根幹として組織され、1944年3月に第3海兵水陸両用部隊として再編成された部隊である。
Ǭ¬3æµ·å…µé å¾è» (アメリカè») - Wikipedia
米国内でも、バーニー・フランク下院議員が「時代遅れ」発言をしてる。
“Most people, I think, that I talk to, thought the Marines left Okinawa when John Wayne died,”
Okinawans Seeking to Oust U.S. Marines From their Midst Have a Prominent New Advocate in Washington: Barney Frank - Japan Real Time - WSJ
そもそも敵前上陸作戦を遂行しようにも、ヘリ部隊が岩国、揚陸艦が佐世保、司令部がグアムと分散しているのだそうだ。*2
私とて一旦は自衛官になって国防を仕事にしようと志した者。まして、「銃、病原菌、鉄」を読んでしまった今、日本は自国を自力で守る力を持つべきだと私は信じる。それは、本書で記述されるように情報戦までを含めての自前の自衛だ。米軍はいつ撤退してもおかしくない状況なのだ。
「なにも安保を破棄して、独立した国軍を作れというんじゃない。ただ自立した一個の大人として、最低限の体裁を整えればそれでいい。人に頼るのではなく、自分で情報を取り、自分で考え、自分で決める。過去に迷惑をかけた相手には率直に詫び、卑屈になることなく、対等の人格として他者とつきあう。それだけのことだ。」
いまの政治、外交の無策さを見るにつけ、マッカーサー元帥が発言したとおり、日本はまだまだ12才の世間知らずの少年にすぎないと痛感する。
*1:というか、すでに亡国だと...。