誰もが同じことを言っているだろうけど、3Dテレビがやたら目立っていた。感覚知覚心理学の研究室でCRTと液晶シャッターを使って卒論を書いた私としては、あのまま続けていれば今日は見る方ではなく、出展する方でいたかもしれない。
ま、私は単に実験しただけで20年前のNECの98の環境で17msのインターレースのディスプレイと液晶シャッターを同期させるプログラムを書いてくれた先輩が偉いだけなのだが。カラーでやってみるとか、キネマトグラムから発展させてCGを表示させてみるとか、考えてみればいくらでもやることはあった。今更言っても仕方がないが。
さて、今回同じ3Dでもすごいなと思ったのは、赤外線LEDとCCDカメラを使ってかなりの分解能のリアルタイム3Dモデリング技術。
まずはパナソニックのデバイス部門で見た。2万画素までの分解能があるという。
もうちょっと突っ込んだはなしを同じ「赤外線TOF方式3次元距離測定カメラ」を出展されていた日本クラビスさんで聞いた。
目の前で自分のモデルがPC上で動いていて、しかも動いたまま上から目線、左からの横顔などがぐりぐり映し出されてしまうのに驚かされた。なんでも、各画素で光の位相のずれから距離を割り出すらしい。1mのところで4mm程度の解像度だというからなかなか。
株式会社日本クラビス:スイスmesa社 Swissranger スイスレンジャー アプリケーション
これを使えば、富士通が出展していた車の全周囲を3Dで移すナビがさらに進化しちゃうのでは?
3Dテレビも単に立体視で見れるということを超えて、すきな角度からサッカーの試合でもライブでも見れるようになる(はず)。*1
まだまだすごいものをいっぱい見たが一番印象に残った技術だけ書いておく。
■応用
この出力をそのまま3Dプリンタにつなぐ手もある。