ベーグルのような発酵ものって、こねていても、焼いていても、作っているという実感があるから好き。発酵を待っているのも、目的のある待ち時間って好き。今日は、発酵を待つ時間でお風呂に入れた。
作りながら、ぼんやりと昨日ネットで見つけたBonnie Pinkを聞いていた。
Bonnie Pinkがいまのようにメジャーになる前の曲が好きだった。何年前だったか、携帯電話でなくPHSをまだつかっていたころ、Bonnie Pinkは、Wilcomの音楽プレーヤーシステムに楽曲提供していた。数十メガあったか、なかったかくらいのメモリーに落として、大切に聞いていた。散歩しながら、桜を見ながら、おしゃべりしながら。
あれからずいぶん時間がたったのに、あの頃のBonnie Pinkの曲を聴くと昔を思い出す。まだ、一歩を踏み出す勇気のなかったころを。
あの頃、「バクダッドカフェ」の「Calling You」も好きだった。いまでも、聞く度に胸が痛くなる。
A desert road from Vegas to nowhere
Some place better than where you've been
A coffee machine that needs some fixing
In a little café just around the bend
I am calling you
I am calling you
A hot dry wind blows right thru me
The baby's crying and can't sleep
But we both know a change is coming
Coming closer sweet release
I am calling you
I am calling you
まだ映画そのものを見ていない。いつか見たいものだ。
愛されることを知らないものは、愛されているのに、愛に気づかない。
愛が過ぎ去ってから、愛があったことに気づき、悔やむだけ。
気がつくと、ベーグルはとうに焼き上がっていた。