HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

眼球譚とアンファンテリブル

昔々、まだ中学生になるかならないかのころ、図書館で「眼球譚」を読んだ。衝撃的だった。

眼球譚(初稿) (河出文庫)

眼球譚(初稿) (河出文庫)

ほぼ、同時期に萩尾望都の「恐るべき子供たち」を読んだ。いつのまにか、私の中でふたつの作品がまざりあってしまった。そして、そのまま現在にいたる。

恐るべき子どもたち (小学館文庫)

恐るべき子どもたち (小学館文庫)

まざりあったまま、いまだにどちらがどちらかか区別がつかない。ピストルが出てくるのは、アンファンテリブルの方だったはず。有名なたまごの上に少女がおしっこをするシーンは、眼球譚だろう。私の記憶の中では、萩尾望都の美しい線画の少年と少女が、いまでもエロティックで自堕落な行為を繰り返し続けている。

たまごやクリームをつかったエロティシズムは伊丹十三監督が「タンポポ」の中で追及していた。ま、あれはかなり健全であった。

タンポポ [DVD]

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バタイユ

この方はすばらしい。「恐るべき子どもたち」をエロティシズムで読み直せるかトライしてみたいところだ。