HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

リアルとヴァーチャルの差とは?

もうあまり差がないんでないか、というのが最近の実感。

んで、お金の行方もすでにヴァーチャルなネット側の世界で決まっちゃってるし、商品のブランドの力とかの勝負もネット側でかたがついてしまって、リアルに残るのはモノを運ぶとか、住むとかだけの機能になっちゃうんじゃないかという予感が強くする。

んなこと書いているほどひまでもないんだけどねぇ。

この傾向は今年IPOした企業とか見ていると顕著な気がする。売上、利益額が低いというのは昨今のIPO市場全体の傾向だとしても、ドリコムとか、ミクシィ等の資産額の低さと時価総額の倍率は異常ではないだろうか?

資産が億の1桁単位の会社に600億とか、2000億とかの時価総額をつけるというマーケットの意志がどの辺にあるかというのが、知りたい。

んで、片っ方で思うのはネット界隈がこれだけ巨大になると複雑さで言えばリアルを超えつつあるのではないかという予感がすること。単位をユーザー数で見るのか、ノードの数で見るのかかなり難しいところだけど、これだけの個が集まって、リアルよりかははるかにゆるいリンクでしかつながっていないし、全体に対して心臓の筋肉のように一斉にシグナルが送れるわけでもないことに恐怖を覚える。


このホタルモデルをアナロジーとして考えれば、ネットにおいてはあまりに局所性がありすぎて、ネットだけでは創発性民主主義的なきっかけは全体に伝播しない。

書評 SYNC

一方で、なんつうか、イーガンが言うように記憶にせよ、体験にせよ、ヴァーチャルという字義通り「まるで本当みたい!」と思えるものは、「本当」のことなのだと思ってしまってよいのだと思う。

ただ、いつぞや自分でやって思考実験が示すように、今回リアルからネット界隈に移行することは限りない個人主義を産むのだろう。

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

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都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)

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そして、それは世界がゆっくりと死んでいくという意味で退廃なのだと私は思う。

■追記

バーチャルな世界に生きる人間は20世紀後半に初めて生まれたのではない。

新しい機械ができる度に人間は大騒ぎをしてきた。

502 Proxy Error

そりゃそうだ!いまさらおいらが心配することでもないね。それでも、人はきっと生きていくのだろうから。