HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

お役所の高齢化

お役所に行くたびに感じるのは、老齢化がすすんでいること。特に専門職がひどい。

いま、お役所を仕切っている連中は、自分たちでやたらと仕事の仕方を複雑怪奇にしていて、何の未練もなくそのままお役所を辞めていく。マニュアルだのなんだのいいながら案外属人的に仕事が作られているので、地方も、中央も、大量退職時代を迎え、崩壊の瀬戸際のあるのだとつくづく実感する。

そして、退職した後は、自分たちが後始末をしなかっただけなのに、いまの若い連中は仕事ができないと言い始める。いかにシンプルで強力な組織と仕事のやり方を構築するかがいま一番大切なのに業務改善なんてお題すら聞いたことはない。

法律でしばるんではなく、自分たちで自浄できる部分はかなりあると思うんだけどねぇ。

そうそう、たとえばid:vohowoさんのこの提案はすばらしいと思う。

法適合確認全てをマニュアル化し、建築主と審査と双方で共有し、法文から読み解く手間を省き、図示は最低限とし、マークシートなどを活用し、建築確認申請は公証役場で行われているような業務としても良いはず。

確認審査とは? - vohowo

お役所にいくとよく民間で作った関連法の解説本が積んである。全然恥ずかしいことではない。むしろ有効に活用すべきだし、その辺を逆にベースにしてお役所のマニュアルが整備されるのはよいことではないだろう。

というか、法律って条文の素材*1から立ち上がる魂というか、ゴーストのようなものが本来あるはずだと私は思う。条文がどれだけこまぎれのように見えても、全体像が必ずある。法律を作る側が見ていたホログラムのような像がつたわらないのが一番怖いな。

如何

*1:うーん、言葉がみつからん。マチエー、マテリアル、メディア、義体、ビットの羅列からできるプログラム...。うーん、うーん。