HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

Don’t Nobody Bring Me, No Bad News!

うーん、もう悪い話はほんとうにおなかいっぱいかな。


The Wiz (5/8) Movie CLIP - No Bad News (1978) HD


経済関連の勉強会に出ているのだが、数字を聞けば聞くほど滅入ってくる。ものの見方だと想うんだけどね。いま儲けてる、チャンスをつかんでる連中はそんなことおくびにもださないものな。

悪い情報ほど伝播力を持つ。良い情報、文字通りの意味での「情けの報せ」はなかなか人に届かない。

この辺はきっとパーコレーション理論によって説明できるのだろう。

いつかパーコレーションについてよい解説を書きたいと思いながら果たせずにいる。それは、私の数学的な理解が行き着いていないからなのだ。

いずれにせよ、人に伝わる力には一定の閾値がネットワークの構造から決まっている。それを超えればニュースやうわさでも野火のように全体に広がる。これは口コミマーケティングでも、伝染病でも、水に拡散するインクでも事情は同じだ。特に口コミの広がり方では「悪い評判は良い評判の10倍伝わる」ので、良い情報はなかなか全体へ伝わらない。良い情報はパーコレーション閾値を越えられず減衰しがちで、悪い情報は簡単にティッピングポイントを超え全体に広がる。

そういえば、「選択」誌の12月号を読んだ。ソフトバンクについて書いてあった。

いや、ほんとうに悪いんだよという声も聞こえて来てはいるが、記事でも取り上げられているように発表されて資料からは健全なキャッシュフロー、利益体質のように見える。この状態で「経営危機」ならもっと先に逝ってしまう会社はいくらでもあるだろう。誰かが意図的に伝播力の強い悪い評判を流したのだと言う話にくみしたくなる。

先日、たまたまソフトバンク関連の方にお会いした。ソフトバンクの孫さんの人物を感じさせるエピソードをいくつか教えてもらった。思ってたよりも孫さんは社員のモチベーションを高めるのに手腕をお持ちなのだそうだ。詳しく書きたいが、いろいろ問題になりそうなのでやめておく。しかし、この方にお会いしたためにソフトバンクという会社に対する印象が変わったのは事実。

ま、孫さんのようにことをなそうとする人であれば、悪い情報に囲まれてしまうのが日常。Wizの魔女ではないが"Don’t Nobody Bring Me, No Bad News!"と叫びだしたくなることもあるだろう。それもまた自分が挑んでいる姿勢でいることの証なのだと信じて進みたい。

■まさにそれですよ!

日本にとっても今が破壊的イノベーションのチャンスである。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/33c3b24967aa89f8664db485e818f971

ほんとうにいろいろ意味でいまこそが日本にとって今世紀最大のビジネスチャンスの時期なのだよ。えらい人にはそれがわからんのです!