以前、ストロガッツの「SYNC」を読んで心臓の筋肉みたいな隣接するセルの統合的運動のシミュレーションを作ろうとしたが、セルの影響範囲を増やしたり、接続の仕方を変えたりしてみてもどうしても同期させられなかった。結局、電気ショックをかけてやるように、全体に対して一定のリセットをかけてやらないと、統合された動きは再現できなかった。
一方、隣近所と「売買」というか、値を交換させてやり、「税金」のような全体から一定割合を引いてやるようなセルのシミュレーションをやったら見事に周辺からもれていく部分と高まったいく中心ができて山形ができた。*2
んで、なにを言いたいかというと、現代社会において、いわゆるマス・メディアが崩壊する日がくると、統治がやたらと難しくなるだろうということ。心臓のパルスを生み出す洞結節に相当する機関がなければ、統治の仕方は一気に500年くらい退行してしまうかもしれない。*3おじいちゃん、おばあちゃんも、ぼっちゃん、嬢ちゃんも、等しくNHKを見ている時代が平和だったなぁと言われる日が来るかもしれない。
■追記
なんつうかだからこそ全体に対して「パルス」を送ることのできる政治は必要...と言いたくなってしまう。
バブルや恐慌は――宇野が論じたように――資本主義の病いではなく、定期的に行なわれる「再起動」なのだ。
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*1:本当は、このグラフは単なる乱数。エクセルの立体化したグラフを作ったような気がしたが見つからなかった。なにをやったかの詳細はこちらへ。
[書評]SYNC: HPO:個人的な意見 ココログ版
*2:詳しくはこちらへ。
Concentration Program - HPO:機密日誌
*3:おしえていただいた。
Twitter / medtoolz: @hidekih 「洞結節」というペースぺーカー細胞の固まり ...