といいつつ...
「コモンズ」ってなにかな?と考えてた。
例えば「コモンセンス」って「まもらなくてはならない常識」という意味と「社会の構成員の間で共有すべき伝統や知恵」という意味もあるのじゃないかな?
コモンズ(Commons)とは、「共通の」「普遍的な」「公共の」という意味の「コモン common」から派生した言葉である。由来は以下1番を参照。
コモンズ - Wikipedia
社会を社会たらしめているのはその構成員の共有財産、コモンズがなんであるかで決まる面がある。すくなくとも英国流の保守主義、自由主義がコモンズを問題にしているように私には思える。
判断能力のある大人なら、自分の生命・身体・財産に関して、他人に危害を及ぼさない限り、たとえその決定が当人にとって不利益なことでも、自己決定の権限をもつとする立場。倫理学者の加藤尚武は「自由主義の考え方は、現実に世界でもっとも現実的な倫理基準である」と述べている。
自由主義とは - はてなキーワード
合衆国の最初のコモンズは憲法ではなかろうか?
この意味でEUのコモンズとはなんなのかに非常に興味がある。ウィキペディアをちろっと調べたのだが「死刑廃止」という思想をコモンズにしているよう見えた。
私は日本人なので、日本人にとってのコモンズはなにかを問いたい。
少し中川八洋さんの影響を受けすぎているからかも知れないが、百姓のむら社会の入会地というコモンズの形と、表面的な共産主義の主張とはごく近いものであったのではなかろうか?たがためにこれだけ広範囲に戦後の日本に共産主義、サヨクが増殖できたのではなかろうか?いや、もっといってしまえば以前考えの至った戦前の青年官僚たちのルサンチマンであった農村の救済という全体主義的な解決の動機はこの農村共産主義にあるのではないか?
それは北一輝から始まる。
成功した革命としての2.26事件 - HPO:機密日誌
字面の話ししかできないが農村的近景で働くありとあらゆる人間関係という力学を念頭においているつもりになっている。
素人考えだが、米国の軍事プレゼンスなんてのも米国民にとってコモンズじゃなかろうか?そう考えると石油をコントロールするためにイラクを落としたのに石油価格が下がって来ないところを見ると真剣に代替エネルギー体制を作ろうとしている連中がいるんだろうな。一時的にオイルマネーが力をつけても逆にそれはコントロール可能だと。あ、なるほど!今回のサブプライムショックでもいかんなくそのコントロールは発揮されてるわけだ。
そう考えると国策とは我々がなにをコモンズとしてもっているかという国民の認識、合意によって導くことが可能だとは言えまいか?