HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

地域は楽しい

かがり火」122号が届いた。

冒頭の福島県矢祭町議会の「日当制」の記事といい、大里綜合管理さんの話といい、離島や山間地に移り住む若者たちの話といい、実に日本の最先端を伝えてくれている。これからの日本の最先端は日本の株式市場にも、東京都内にもない。田舎町にこそある。

旅に出るなら、
「かがり火」を忘れずに持って行きなさい。
生涯忘れられない、
すばらしい人たちとの出会いが待っている。
"人生は楽しき集い"

かがり火

ホームページの下の方にアクセスできないのはご愛嬌として、これから日本が確実に向かって行く時代をどう生きるかの模索がこの冊子にはいっぱいこめられている。大里綜合管理さんは本当に私は訪問させていただこうと思っていた矢先だ。叶匠寿庵さんの寿長生の郷も今度滋賀県に行くことがあったら確実に以降と決意した。あろうことか「構想日本」のメーリングリストにまで登録してしまった私である。

それにしても矢祭議会の「宣言」はすばらしい。真剣に国に頼らず地域の自治を軸に生きて行く決意を感じる。私はあまりに国に頼りすぎる発想をしていたのかもしれない。自分たちの力で生きる決意をした人たちの強さを実に感じた。

やっぱり、一部引用させていただいてしまおう。

今、日本の国全体に暗雲が立ちこめている。それは、指導者が国民の立場に立っておらず、自分本位の判断に終始しているからにほかならない。このことは国民にとって非常に辛いことだ。だが、ここ矢祭町に限っては、役場、議会、町民が三位一体となって町づくりを進めてきた。それを体現したものが、平成18年度から始まった「矢祭町第3次総合計画」である。「郷土愛」をうたい、共に支え合いながら暮らせる町づくりを推進し、「元気な子どもの声が聞こえる町づくり」を政策の中心に据えた。また、それを貫くために、町の憲法たる自治基本条例を制定し、平成18年1月1日から施行された。その第7条には町議の責務として「町議会議員は、町民の信託を受けた町民の代表である。議員は、町民の声を代表して、矢祭町の発展、町民の幸せのために議会活動に努める」とうたわれている。我々は常に町民の一人ひとりの立場に立って町政に参画しなければならない。町民の生活こそが、日々の議員活動の中で、最も気に掛けねばならない問題である。

かがり火 122号

■追記

id:it1127さんから矢祭町が有名なのだと改めて知りました。

市町村合併をしない矢祭町宣言 

国は「市町村合併特例法」を盾に、平成17年3月31日までに現在ある全国3,239市町村を1,000から800に、更には300にする「平成の大合併」を進めようとしております。
国の目的は、小規模自治体をなくし、国家財政で大きな比重を占める交付金補助金を削減し、国の財政再建に役立てようとする意図が明確であります。
市町村は戦後半世紀を経て、地域に根ざした基礎的な地方自治体として成熟し、自らの進路の決定は自己責任のもと意思決定をする能力を十分に持っております。
地方自治の本旨に基づき、矢祭町議会は国が押し付ける市町村合併には賛意できず、先人から享けた郷土「矢祭町」を21世紀に生きる子孫にそっくり引き継ぐことが、今、この時、ここに生きる私達の使命であり、将来に禍根を残す選択はすべきでないと判断いたします。
よって、矢祭町はいかなる市町村とも合併しないことを宣言します。

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ありがとうございます!

■答えはある

一般論的な答えはないかもだけど、個々の答えはきっとある。

そこから先は……ごめん。理屈をこねても処方箋となるアイデアはなにも浮かばなかった。長々と書いてきたけど、非生産的で後ろ向きな話ばかりになった。

誰が何のために「限界集落」を守らなければならないのか? - とれいん工房の汽車旅12ヵ月

「美しい村運動」もすばらしい。