考えてみれば組織のあり方は本当に根本からかわりつつある。報酬よりもやりがいを優先させるとか、ITとネットの影響で自分で仕事のスタイルを作り上げなければならない時代の到来とか、お役所には全く届いていないように思える。結果、お役所がメンタルヘルスの問題を抱えることになり、年収とかフリンジベネフィット的なものにしか報酬がないわびしい状況に陥っている。

- 作者: ダニエル・ゴールマン,土屋京子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/18
- メディア: 文庫
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ま、ここで私のようなありんこが嘆いても始まらないけどね。
しかし、EQをやさしく説いて絵本のようにしたものはないかな?
あ、あっさりあった。

- 作者: 友野康治,松下信武,戸野真祐
- 出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ
- 発売日: 2005/10
- メディア: 大型本
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http://www.oyakoeq.jp/eq/eq_works/index.php?works=ehon&PHPSESSID=239fd2a35b2e1f87bc913de4964de5e1
こういう風にされてしまうと、逆にの真価は「最新の脳科学の成果を臨床心理的な真実と重ね合わせているところなのだけどね」、と言いたくなってしまう私は天の邪鬼だろうか?
おっと!これまた発見!
官僚は自分の属する省庁のサイズを最大化しようと努める
ももち ど ぶろぐ|『人間が幸福になる経済とは何か』。(ジョセフ・E・スティグリッツ)―政治経済学的な立ち居地でブログを書くことが多くなっていること。
なるほど!そもそもの成り立ち、そもそもの動機からお役所は違うのだね。
EQの「医療とこころ」の章に入った。中枢神経系と免疫系が影響しあっていることが実験で確かめられているとは知らなかった。ずいぶん前にがんになったジャーナリストの本を読んだ。あれは「完恢」とかいうのだろうか。一夜にしてがんが直ってしまう経験をしている人がかなりいるという話しだった。
いずれにせよ、日本で過剰な合理主義信仰のようなものが生まれ、米国で真剣なこころの探究が行なわれているのが不思議だ。
たとえば現代日本で「法令順守」が叫ばれているのは誠に結構なことなのだが、これが現場での硬直的な対応だけしかできあい状態になってしまうということは、お役所で働く方にとっても、指導を受ける側にとってもEQ的な考えから言えば、とても不幸なことではないだ。法令には必ずその目的とするところがあるはずで、かつそれは「公共の福祉の増進」とか、「最大多数の最大幸福」とかに帰着しなければいけない。その目的とか具体的な効果といったものがおざなりにされてしまっているのが、今の日本の「過剰な合理主義」だという気がしてならない。
具体例はまたどっかで書きたい。