ようやく読み始めた。すんごい面白い。やはり、原著にあたらなければわからないことは多い。
- 作者: マイケル・ポラニー,佐藤敬三
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1980/01
- メディア: 単行本
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- 「1991年生まれ」?
ポラニーって何歳で亡くなったの?
- ぬきがき
「そして最上位では人間の道徳意識があらわれ」
「道徳意識を持つがゆえに、邪悪な存在になることも可能となった」
「道徳的意識は(中略)たんにそれがあらわれうるという可能性だけで、我々の尊敬を受けるに十分である」
「啓蒙主義が生みだした偉大な哲学的運動が、人間の絶対的な知的自己決定を宣言するさいによりどころとしている根拠を私は認めない」
ペインとバーク
- 創発と道徳意識
そもそもブログを書き始めたのは、ウェブやネットとむすびついたべき乗とか創発といった概念は大きな社会的不安をもたらすのか、それともその先に道徳を含む社会の構造を明らかにするのか見極めたいという動機からだった。いま本書を読み終わりポラニーにおいて遥かに深い問題意識と射程が最初から組み込まれていたことを発見し驚いている。第三章は「科学者」を「ブロガー」と読み替えればそのままブログ界隈の自己言及的議論になる。ポラニーの生物進化の議論は複雑系とよばれる非平衡な複雑ネットワークモデルと重なるし、階層的な創発的発見はカオスを含む最新の脳科学の知見と重なると私は思う。また、社会的絶望に対する問題意識は共産主義に対する絶望なのだろうが、ドラッカーの全体主義の分析と重なる。
ちと携帯からなのであとは明日。
- 追記
そうかそうか、この本を難渋しながら読んでいるのは、私だけではなかったわけだ。
...『本屋もわからん』 by とみざわゆたかさん
要約してくださっている方も発見。やはりテクノラティは便利。
暗黙知について @ 勉強の方法補充
なんとなくベキ分布と、脳内ストレンジアトラクターと、「暗黙知の次元」をつなぐ考えを示してくださっているような気がする。わからん。
ポランニー-暗黙知-人はなぜ特定のウェブを再訪するのか? by 今泉 大輔さん