HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

100年続く会社の作り方

会社経営をめぐり環境と適合した会社が生き残ると仮定する。ま、そうでもないしぶとい会社もあることは事実ではあるが(笑)。また、経営環境は長く時間でみると、技術革新によって変化するということは、経験的事実である。この技術革新の波は事業領域により短い間隔、長い間隔があり、また大きな波、小さな波があると一般に言われている。

一方、会社を生命体と同様に考え適応し、進化していく、あるいは生成し消滅するノードであると考えれば、カウフマンの適応度地形の考え方が応用可能であろう。進化する生命体としての会社を考えれば、どこかで大きな大きな適合地形の「谷」を渡らなければならないことになる。この大きなジャンプには、経営者という会社の「意思」を握る存在の「世代交代」が不可欠であるように感じる。なぜなら、同じ経営者が大きなジャンプを行うということは、昔の自分を捨てる、否定するということに直結するからだ。

こうしたことを考えてみると、100年続く会社を作るということは、世代交代を繰り返しながら変化する経営環境の適応しつづける会社をつくるということに他ならない。ということは、波が短くくる事業領域では素早い世代交代による自己変革ができることがなによりも大事であり、波が小さく長い間隔でしか来ない事業領域では逆に世代交代がゆっくりしていて、あまり変わらないことが大事ということになる。

一体、いま自分の所属する経営環境、事業領域はどのような領域であるかを見極めなくてはいけない。