某所で「お前の考える起業、経営のコツを話せ」と言われて行ってきた。経営者には必ず危機と直面する運命となっているので、日頃から3つの「武器」を大切にすることが必要だと話しをした。
一つは、言うまでもなく社員。社員を大切にするのは当たり前だと想うだろう。しかし、案外スタートアップ、中小企業では経営者と社員で心が離れがち。稲盛塾長は、「会社の存在理由は全従業員の物心両面の幸福の追求」だと明言されている。心の底からこの言葉をベースに思考し、対話し、行動することがまず第一の「武器」。必要なら飲み会でも食事会でもスポーツ大会でも社員を味方、同士にする活動をすべき。
次に、理念。これもまたあって当たり前だと思うかもしれないが、案外会社が果たすべき使命、理念について明確になっていないお会社をまま見かける。あるいはあってもその経営者、社員にまったく浸透していないのではないか、実践されていないのではないかと想われるケースがある。地元への貢献でも、自分の事業を通してお客様の笑顔をつくるでも、社会的正義と社員の納得性があれ理念をど真剣に作り、ど真剣に経営で実践する。この2つで、かなり事業は前進、発展するだろう。それでも、経営には危機が訪れる。
その時に、意外なことに第三の「武器」が助けれくれる。それは、ふるさとの方々であり、自分の良心、親族、先祖だ。日頃から親や、先祖、ふるさとの祭りなどを大切にしていると、本当のピンチが訪れた時に、助けの手が差し伸べられる。
そんな話しをした。