会議でPDCAサイクルと会社の進化の方向性について話しをした。それが1日であれば、1週間であれ、四半期であれ、年間計画であれ、仕事はPlan - Do - Check - Actionから成っている。しかし、PDCAサイクルの中にいるとPDCAの方向性だけになってしまい、自分の仕事の方向性が見えなくなりがち。なぜか?
会社全体としての方向性が一本背骨にはいっているかどうかが、PDCAを単なるサイクルではなく、スパイラル=螺旋にできるかを決める。会社の進化の方向性とは、盛和塾で教えられているように「社員の物心両面の幸福実現」であり、「考え方×熱意×能力」だ。特に「社員の物心両面の幸福実現」とは、社員を甘やかすことなどでは全くない。自分ひとりの能力などたかがしれている。競合先あるいは、代替となる商品を供給する会社はごまんとあるし、それぞれがそれぞれに必死だ。命がけでこの市場に臨んでいる。ド真剣の道以外に幸福など実現できる道はない。野の花は、必死に咲くからこそ美しい。
ましてや中小企業だ。商流の中心にいないから中小企業は中小企業なのだ。長期に渡って改革、革新しないで存続できることは、定義から言って不可能だ。企業の背骨となる理念、ビジョンが自分の行動と心に一致し、会社全体で徹底されるという、狭く厳しい道以外に長期にわたって、やりがいが感じられる、自分の仕事を誇りに想い、お客様からあってよかったと言っていただけ、十分な報酬を得る道は無い。中小企業にはましてない。そのためには、日々のPDCAにもド真剣に臨む。この道を、スパイラルに進化、革新するしかない。
そんな想いを図にしてみた。