考えてみれば、インセンティブの与え方や、オプション、社員持ち株会の制度、あるいは労働組合の有無と経営者との関係、指揮命令系統など、会社の在り方というものは千差万別だ。そして、もし会社を社会あるいは国家と考えれば、世に政治思想が存在するように、会社の運営思想があり、それらを政治思想と同様に分類することは十分に可能であろう。
自分の会社は、どうかな？
ただ、どうしても大きな枠組みとなりがちな社会、国家とちがい、主義主張というよりも会社の目的にかなった体制を会社自らが選択可能であることに大きな大きな可能性があるのだと想う。国家という大きな枠組みでは、２つの軸から生じる４つの象限のどれを選ぶかはその根本の問題であり、一旦選択したからには変更することは非常に難しい。でも、会社であれば外側を規定する法律以外には内部の構造はかなり意思をもって構築することができる。
そう、やはり会社はいろいろあるからよいのだ。
