HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

そうそう、それでな、

吉本隆明の言葉を読んでいて、はっとしたのがこのSFの解釈。

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

なんというか、この本の中に出てくる生命体ってみんなある意味、別な形で最適化できるはずなのに、あえてしてないというところが、吉本隆明のいうなんかかんかいろいろある生き方に近いような気がしてならない。「やっぱり、世の中無駄なことが多いからよいんだよね、きっと。」というのが、イーガンの言いたかったことなのではないだろうか?