香港でいろいろな方のお話を聞いて、多分中国で徴税が公平に行われるかどうかが将来を左右するのだろうと思った。帰国して、雑誌を読んでいたら、ちょうどびたりの記事があった。
http://www.sentaku.co.jp/index.htm
ネットでは、IDとパスワードがあってもまだ読めないみたい。
やはり、税金がかけられているということは、所得の再分配というか、人々に公平感をあたえることになる。所得がきちんと把握されていないために、富めるものがますます富んでいくようになれば、必ず不満を持つものがいる。いやな言い方かもしれないが、誰もがみんな苦しんでいると思えば大概のことは我慢できる。しかし、一方で楽をして、悪いことをしている人がいるにもかかわらず、自分や自分のまわりはこんなに苦しいと思うととたんに人々は切れるものだ。
生活水準の高さを例えば、近代の王族と比べてもいい。現代は化石燃料や科学技術に支えられて誰もが非常に快適な生活を送れるようになったが、それでも不満は絶えない。そういえば、アイスクリームの童謡があったね。
しかも、賄賂や便宜次第で課税力が骨抜きにされているという実態もあるらしい。
近代国家として、人やシンボリック・アナリストが価値を持つのだということを香港という存在は立証しているように私には思える。