HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

年金をめぐる戦い

昔々、はるか昔、たぶん日本でのリアルタイムで「選択の自由」を見た。父がとても共感していたので。

Overview
Free to Choose: A Personal Statement maintains that the free market works best for all members of a society, provides examples of how the free market engenders prosperity, and maintains that it can solve problems where other approaches have failed. Published in January 1980, the 297 page book contains 10 chapters. The book was on the United States best sellers list for 5 weeks.


(試訳)
概要
「選択の自由:自立社会への挑戦」*1では、自由市場はどのような社会のメンバーにとっても最適であると主張し、自由市場がどのように繁栄を生み出すかの例を示し、他のアプローチでは失敗した場合の問題を解決できると主張している。 1980年1月に出版された297ページの本には、10章が含まれています。この本は5週間米国のベストセラーリストに掲載された。

https://en.wikipedia.org/wiki/Free_to_Choose

*2

フリードマン教授の話しはいま聞いてもとても新鮮。"Milton Friedman on Social Security"という動画から次から次に見てしまう。こうした中で、教授は年金を受ける側か負担する側かで大きく利害異なると主張していらっしゃる。そこに、長寿命化が進んでいるので大変なことになると。


Milton Friedman on Social Security

現代の日本は、30年以上前にフリードマン教授が憂慮した米国と重なるのではないだろうか?そう思ったのは、安倍政権に対する支持率が低下していると新聞報道されている中、Twitterでは左翼的な人物のアンケートで圧倒的支持という結果が出ていたのを見てから。

下品な言い方だが、つまりは旧民主党系統の野党、左翼の主張、テレビ、新聞報道は実は年寄りの「政治ポルノ」に成り果てているのではないかという疑問が生まれた。若い世代は、テレビ、新聞を読む暇も意思もないので、安倍首相支持となると。

この前提に立って思考実験として若者世代(年金コスト負担世代)と年金世代(受給者世代)との利害が対立すると仮定していろいろな対立軸について考えてみた。

若者世代と年金世代の利害対立

若者世代と年金世代の対立 - Google スプレッドシート

私としては実につじつまが合うように思える。

*1:原題は、「個人的意見」。ちなみに、本ブログHPOは"Hideki's Personal Opinion"。

*2:「試訳」は基本Google翻訳。最近のウェブでの翻訳は本当に素晴らしい。先日あるA4で2枚びっしりのビジネス文書をGoogle様に助けてもらって30分で翻訳できた。しかも、提出先からは「ずいぶん練れた英文だね」と褒められた。この辺、またいつか書く。

働き方改革とG Suite

最近、同僚にかなり熱心にG Suiteによる情報共有を勧めている。たくさんある私の業務の中で、ある仕事が来週ピークを迎える。数年間の努力がひとつの形となる日が近づいている。かなりいろいろな仕事を同僚達に権限委譲しているつもりなのだが、それでも自分の仕事はなかなか減らない。どうしても同時並行的に進めざるを得ない。なかなか悩み深い中で、昨日も書いたように個人的にはG Suiteによってかなり生産性を高められている。自分の経験からしても、情報共有、権限委譲のツールとしてG Suiteほど安価で効果的なものはなかなかないと思える。G SUiteはGoogle社の方々が真剣に自分の仕事の生産性向上のために開発している感じがする。自分達のために作っているように思える。

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私の一番の仕事は建築関係なのだが、結構働き方改革が待ったなし。私が見る限り、現在の仕事のやり方では工事現場に人数を投入したから残業が減るというものではない。現場というのは、現場代理人の「意思」で動いている。よほど現場を見通せる千里眼のような「できる」現場監督がいないとだらだらとした仕事になってしまいがち。二人、三人いても「できる」人間がいないと時短につながらない。

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私の目論見としては、G Suiteを活用し、あらゆる現場進行上の書類、情報を共有し、ここぞという時には現場にいなくとも「できる」人間が意思決定をできるような環境を作りたい。複数人がドキュメント、スプレッドシートを作成途中であっても閲覧、共同編集して現場進捗状況を把握、管理できるようにしたい。ハングアウトを使って、遠隔でも問題を共有し、意思決定できるようにしたい。しかも、Google社の誇るセキュリティを厳重に守りたい。

果たせぬ夢に終わるか、実現するか?数ある建設会社が口々にITによる生産性向上を主張している。よくよく精進、トライ&エラーを重ねたい。

G Suiteを使った生産性向上

最近、ほぼ自分の好きな時間に好きなだけ働けている。MacBookとそこそこのWi-Fi環境があれば、ほとんどなんでもできる。通話ですらハングアウトダイアルとか、LINEアウトとか使えば、できてしまう。最悪MacBookがなくともiPhoneだけでも相当なことができる。仕事のやり方の軸足を会社のサーバーとiCloudの組み合わせから、ほぼGSuite、Google Driveベースに移行したからだ。

この本はかなり実践を重ねた方々が書かれている。生産性を向上させるという意思が込められている。大変、共鳴した。これらのティップスをここで共有するだけの余裕と技能を私は持たないが、これは本当に働き方を変えるなという予感がある。

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もう少しこの先についてレポートしたい。

表彰

まあ、ホールインワンのようなものだが、まぐれで自分の仕事に関して表彰をいただいた。名誉なことだ。「名もなく、貧しく、美しもなく」、それでも「ど真剣」に仕事に打ち込んできたつもりではあるが、それがどのような形であれ認められるのは、本当に嬉しいことだ。そして、それをこころから祝ってくれる人たちがいることもありがたい。

受賞者としては、ホールインワンに匹敵する機会なので、いただいた賞金でプライベートラベルのワインでもと思ったのだが、スタッフが「だって、みんなのおかげでこの賞が取れたと受賞スピーチでおっしゃってましたよ?」と言われ、結局スタッフ全員で山分けすることとなった。まあ、せめてもの受賞者のわがままでちょっとしたカードは作ってお世話になった方々に差し上げることだけは認めてもらった。照れくさいので、「山分け」の自分のぶんは辞退した。

ヴェンチャー企業さんと会った

最近、本当にIoTというか、IT関係と縁がある。今日も新興のバリバリのヴェンチャー企業さんと会って意見交換をした。自分はそれなりに長く続いている企業に所属しているのだが、企業経営という意味では数年前にスタートアップした企業でも、老舗と言われる歴史を重ねてきた企業でも変わらないとつくづく感じた。その共有する点、違う点を列記してこそブログを書いている甲斐があるというものだが、残念ながら「感じ」以上が浮かばない。

まあ、しいて言えば「ど真剣」ということだろうか。企業を立ち行くようにするのは並大抵ではない。昨今の労働法制、労働慣習のような時間の規制の中とか、ストレス、パワハラなどを管理者と言われる以上の人たちが気にしているようでは、大小にかかわらず企業の存在に関わってくる。なかなか読み終わらないGoogle本にも、似たようなことが書いてあった。

よくよく精進していきたい。

ファシリテーターデビュー

昨日の続きのような話しだが、以前受けたリーダーシップの研修で自分自身がファシリテーターとして初デビューした。なんというか「積極的傾聴を通して相手と自分を成長させる研修」とでも呼ぶべきか。

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同じようなバックグランドの人々が集まってる団体での研修で、しかも、その中でリーダーシップのトレーニングを受けたい、その団体を理解したいという希望を持つ人たちの集まりだからこそ成り立つ。同じ志を持って人の集団での互いの成長を促すトレーニングは案外楽しい。

自分でも割りと情報共有はうまくいったと感じた。二回セッションを担当したのだが、一回目は自己紹介に時間をとった。しかし、ちょっと他から注意を受けたので、二回目は自己紹介は行わなかった。両方とも時間いっぱいで課題を十分に共有、成長を促すセッションとなったとは思うのだが、やはりアイスブレーキングというか、お互いを知り合うことがコミュニケーションの基本であると気づいた。

なおかつ、かなりの分量のテキストが存在してる。このテキストが実によくできているので、この内容を割りと忠実にすすめることがディスカッションと積極的傾聴を基本とする研修であっても、有効であると気づいた。ぜひまたチャレンジしたい。

サーバントリーダーシップ

ある慈善団体の研修で「サーバントリーダーシップ*1について学ぶ機会があった。その慈善団体のリーダーシップのあり方についての憂慮から発せられた言葉だった。団体の慈善活動は、規模こそ拡大しているが、すでに根幹の理念が失われ初めてていると。そして、世界的な活動の中で日本の地位が低下しているのだと。日本の、日本人のリーダーシップの欠如がこの団体の将来の重大な活動の変質につながりかねないと。

教えてくださったこの大先輩は、こうした事態を受動的に受け入れるのではなく、私達自身がリーダーシップを発揮すべきだと主張されていた。それも、支配型のリーダーシップではなく、人を支え、サポートし、成長を促す「サーバントリーダーシップ」を発揮すべきであると。

サーバント・リーダーシップ

サーバント・リーダーであるかどうか、実行するのは難しいが判断するのに最も良いテストは 「奉仕されている人々は人間として成長しているか?」「奉仕されることで彼らはより健康になり、 賢く、自由で、自立した存在として自分自身もサーバントとなっているか?」そして「社会で最 も特権のない人々に与える影響はどうか?恩恵を受けているか?これ以上恵まれないことになら ないだろうか」

NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会

相手が成長しているかどうかが「テスト」だと。甘やかせることとは全く違うのだと。大変共鳴した。

以前、私が受けた道徳教育では「義務先行」ということが強調されていた。当時、「義務」という言葉に非常に窮屈なものを感じていた。しかし、サーバントリーダーシップが目指しているのはまさにこの「義務先行」ではないだろうか?と感じた。義務先行とは、サーバントリーダーシップと同じく自分自身が苦労し、陰徳を積み、その成果は人に分け与えることだと理解した。人の話しを傾聴し、自分自身で自分の成長を作り出せる動機と環境を作る。こここそが義務先行ではないかと。

*1:ヘルマン・ヘッセの「当方巡礼」という作品が「サーバントリーダーシップ」という言葉のヒントになったとどこかに書いてあった。機会があれば読んでみたい。