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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

日本の観光促進の阻害要因

山田桂一郎さんの「観光立国の正体」を読んでいる。

観光立国の正体 (新潮新書)

観光立国の正体 (新潮新書)

タイトルは明らかに共著者の藻谷さんの「デフレの正体」を意識している。

hpo.hatenablog.com

山田さんは、日本の観光カリスマ百選に唯一国外在住で選ばれた方。山田さんの本拠地、スイスのツェルマットの話しが素晴らしい。山田さんは、本書で「地消地産」を主張されている。「地産地消」は、単に地元で取れたものを使おうという発想。「地消地産」とは、地元で消費する需要があるものは、地元で作れと。それによって、地元の人が地元にお金を落とす仕組みをつくれと。地元民こそ地元の会社のリピートユーザーになれとおっしゃっていた。「観光」とは単に訪れるお客様を増やすことではなく、地元全体の経済をいかに向上させる仕組みを作るかだと。ざっとご著作を読んだ限りでは、山田さんが日本語ガイドをされているツェルマットではホテルはもちろん地元資本なのはもちろん、市内に車の乗り入れ制限をしているので地元に電気自動車作成会社をつくってしまったほどだと。地元での必要な消費は地元の生産、地元のサービス供給でまかなうという方針を徹底しているそう。結果、人口数千人のツェルマットの街に年間二百万泊の宿泊があるとのこと。すごいのひところ。

で、日本の各地の観光地の話しになるとかなりあけすけに、「ボスキャラ」、老害の問題を話している。そこにまた藻谷さんが油を注ぎまくっている。地域経済振興が真剣に必要とされるいま、まさに必要な本かもしれない。

新日本風土記 成田

録画で見た。オープニングの成田山のドローン撮影に圧倒された。番組としても、よくここまで成田で活躍する個人に焦点を当てて追いかけたなと。

NHK 新日本風土記成田

成田 千葉県
放送日:2017年2月17日
年間1000万人の参拝客を迎える名刹・成田山新勝寺平安時代、下総の原野に出現した「関東を守る霊場」は人々の夢を集め、新たな風を取り入れながら街を興してきた。成田のもう一つの顔が、世界37の国と地域と日本を繋ぐ空の玄関口、成田国際空港。様々な歴史が折り重なる大地に蒔かれた種は、この地に芽吹き、古い伝統と融合し、新たな根を張ってきた。「お不動様」に守られる祈りの町。空の旅人が行き交う国際都市。新しきもの、古きもの、二つの顔が交差し、言葉も時代も超えてつながりあう、成田の街の物語。

新日本風土記

古い街のよいところとは、人と人とのご縁の密度の深さだとしみじみ思う。この番組に登場した多くの方々が祭りや、町内会、PTAなどさまざまなご縁でつながっていることは、見た方々に伝わったかどうか。また、全般に若い方にスポットライトがあたり、世代交代を予感させる。よい番組だった。

しかーし!一言いいたい!成田空港が御料牧場天皇陛下の土地であったことに触れたのはよい。しかし、どうしても視点が反対運動の方向に流れてしまっていた。番組中で放映されたように、戦後下賜された土地の方々と、本当の先祖伝来の土地を耕す人を混同させるような内容があった。

(米国占領下において)東京神奈川はもとより西は静岡、北は新潟にまたがる占領空域、横田空域が戦後に米軍により設定された。首都上空ですら、管制圏が返還されたのは数年前にすぎない。羽田では空路を設定できないから、横田からできるだけ東に避けて首都東京からのアクセスがなんとか我慢できるところはないかと国際空港の予定地が検討された。最終案として、一旦は閣議決定までした富里で反対運動が生じて、昭和41年7月に急遽成田に決まった。この時に、空港の予定地の八割方が天皇陛下の土地、御料牧場であったことが大きな理由であったことは疑う余地もない。そもそも、土地の提供の痛みという意味では天皇陛下が一番ご負担された空港である。

成田空港第三滑走路 - HPO機密日誌

第三滑走路実現に向けて新たな一歩が踏み出される時期に、もう過去のことは過去として終止符を打って先へ進んでいきたい。

98、再び

golf

お仲間と気楽なゴルフ。距離があまりないコースだった。

www.yachiyo-golf.co.jp

元パブリックだったというだけあって、まわりやすかった。若洲リンクス以来の98。

hpo.hatenablog.com

ロングでの大叩きがなければ、ベスト更新であったかも。ドライバーは相変わらず右に行ったり、左に行ったり。古いコースなので、OBは割とゆるいことに救われた。初めてティーショットの狙い目を示す黄色い旗の隣まで飛んだショットもあった。

二打目はほとんどアイアンで打った。I7以上はあまり飛距離が変わらず140ヤード程度しか飛ばない。むしろ、I6、I5の方がミスが多い。一応、ユーティリティ、フェアウェイウッドだと当たると180ヤード程度飛んでしまう。ショートの160ヤードをワンオンするクラブがないのが現在悩み中。アイアンをそっくり買い換えることを検討中。

ここのところスコアが低迷していただけにとても嬉しかった。

人肉検索

先日、ある中国関係に詳しい方の話しを聞いた。クローズな話しだったので、申し訳ないがお名前はださない。中国では、日本以上にウェブ界隈が力を持ち始めているという話しであった。例えば、地震で大変な状況になっている村を李克強首相が視察したのを迎えた村長の写真から、とんでもない騒ぎになった話しを聞いた。その写真の村長の左手首がちょうど腕時計の形で白くなっているので、他の写真を調べられ、年収100万いくかいかないかのはずなのに、数百万の時計を持っていることをほんの数時間でウェブ界隈で同定されてしまったのだと。

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笑顔一発で人生を棒に振った時計アニキ、汚職官僚殺しの伝家の宝刀・巨額財産来源不明罪ってなんだ?―中国 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

先行する「時計兄貴」事件も有名なんだそうだ。知らなかった。

問題となったのはこちらの写真。現地でネット民が撮影したものだという。報告を受けているとみられる官僚がにこにこと笑っている姿が中国ネット民の神経をさかなでにした。即効で人肉捜索(ネット民の協力で個人情報を特定すること)され、陝西省安全生産監督管理局の楊達才局長と判明した。

ネット民はさらに人肉捜索を続行。今度は楊局長の「高級時計コレクションすごすぎ!」疑惑が浮上した。

事故現場でへらへら笑っていた官僚、「人肉捜索」されネット炎上事件に―中国 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

日本でも、中国でも、ネット民の絶望から生まれる怒りのパワーは炸裂している。

以前、「SYNC」を読んでネット民に相当するセルの同期のシミュレーションをやってみた。結果、規則正しく動作させることはできなかった。

hidekih.cocolog-nifty.com

一方、一定の条件の下では同じセルオートマトン的動作によってべき乗則的に力が集中することは確認できた。

hidekih.cocolog-nifty.com

ネット民だけでは、秩序は作れない。べき乗則的な一般では予想の難しい力が発揮されることはあっても、制御不能な力にしかならない。シミュレーションで確かめたように思う。中国の人肉検索が中国政府の一定のカットオフが行われているのか、それとも制御不能な力となっていくのか、大変興味深い。

ちなみに、同じ方から、今度韓国に配備されるTHAADはあくまで米国本土をまもるミサイル防衛システムで、半島も、日本も守るものではないと聞いた。北朝鮮の低高度のミサイルなど最初から対象にしたミサイル防御ではないと。東欧と、朝鮮半島の両側から扇形にTHAADの防御を展開し、中国とロシアのミサイルを押さえ込む戦略だと。北朝鮮が暴走する中でも、米国は国益の増長を忘れない。たいしたものだ。

THAADは大気圏外での交戦に特化しており、低高度での弾道ミサイル、あるいは通常航空機との交戦は、パトリオットPAC-3など、従来型のHIMAD用ミサイル・システムに任せることとなる。

THAADミサイル - Wikipedia

休むということ

言うまでもないが長時間労働の改善は大きな問題として更に厳しく意識せざるを得なくなってきている。勤務時間管理についても、これまでの会社と社員のなれ合いではすまなされない。逆に徹底しなければならない。そんな問題意識を先鋭化している中、日本で有給の取得が進まないのは、ILOの条約132号を批准していないからだと聞いた。

労働者は1年勤務につき3労働週(5日制なら15日、6日制なら18日)の年次有給休暇の権利をもつ。休暇は原則として継続したものでなければならないが、事情により分割を認めることもできる。ただし、その場合でも分割された一部は連続2労働週を下らないものとされる。

1970年の有給休暇条約(改正)(第132号)

欧米ではバカンスが当たり前なのは、文化的な問題ではなく条約を批准しているかどうかの法的な差であると、その方はおっしゃっていた。強制的に継続した「3労働週」の有給休暇を取れと法で決められたら、企業も、社員も対応せざるを得ない。連続休暇を取れということになると、産休等で手当てしているケースが参考になる。連続休暇の間の人員を他の社員で埋めることが必要となる。このために、私の目の子だが人が最低でもこれまでよりも1割程度は多く連続休暇間の対応のために必要となるだろう。人手不足の上にまた人を増やすのかとも私も想うが、担当が複数になる、もしくは休暇時期に代替可能な労働力を社内に確保せざるを得なくなれば、一人当たりの通常業務中での残業も減るだろう。なによりも、さすがに連続休暇を取ればなかなか増えないで困っている家計の消費も増えるだろう。プレミアムフライデーの半休なんて中途半端な処置とは違う。インバウンドで活性化しつつある国内観光もより活性化するに違いない。長期の休みを取れば、きっと新たな視点で新たな仕事の仕方も編み出せるだろう。なにより自分をより成長させる充電期間ともなる。もしかすると、会社以外の自分育てのための教育訓練関係も充実するかもしれない。

いいことづくめじゃん!

一方、働きたい人はじゃんじゃん働きたい環境は整えてあげるべきだとは想う。私の周りにはとにかくいい仕事をしたい、そのためにはどれだけでも働くという気力も体力も充実した方々がたくさんいる。働くことが嫌いか、働くことに耐えられない方々に保護的な基準は合わせるべきだが、本人が望めば働ける環境もつくるべきだ。この意味で、ホワイトカラーエグゼンプションがたぶんぽしゃってしまったのが残念。

timesteps.net

ホワイトカラーエグゼンプション - Wikipedia

長時間労働の問題は、会社や職場自体がかなり危機的な状況で発生していることは忘れられてはならない。会社で仕事をしていれば、山場はかならず来る。べき乗則的にくる。いわば戦いだ。総力戦だ。戦うときには、会社の全力をあげて対応しなければならない。長時間労働でマスコミによく取り上げられる高橋まつりさんは、電通のウェブ広告の虚偽問題の対応で大変な過重労働になっていたと聞く。また、マスコミにはあまり取り上げられないが、関西電力社員さんが原発問題で切羽詰まった対応を求められ亡くなれ、労災認定された。

www.huffingtonpost.jp

休むときは徹底して休む、働くときは徹底して働く。そのためには、日本の特殊性だといわずにILOの有給条約は批准することから始めてはどうだろうか?

「経営の処方箋」は経営者のツボに効く!

数週間かけてようやく読了。これは本当に経営者にとって処方箋だ。

同じ新将命さんの「経営の教科書」も業種を超えて経営者が身につけておくべき基礎というのはかなり共通項目があるのだと関心した。本書は、「教科書」どおりではついつい悩みにはまってしまう諸々の経営者の「病い」に対して的確な「処方箋」を出して下さっている。

hpo.hatenablog.com

本書の内容はそれぞれツボを得た内容、助言、表現になっているので、私があれこれ解説するものではない。その確からしさを示すのは、例えば残業について。

Q10 我が社は残業が慢性化しています。社員がが夜遅くまで熱心に働いてくれているの苦言を呈しづらいのですが、はたして本当に望ましいことなのでしょうか?

(前略)

慢性的な残業がもたらすこれだけの弊害

 誤解しないでいただきたいのは、残業はすべていけない、などと無責任なことをいっているのではない。先に、残業は「条件つで」望ましくない、と申し上げたのはそのためで必要に迫られて時折残業をすることをビジネスパーソンならば必要だし、ここぞというときにはすべきだと想う。新商品の発表が数日後に迫っていて準備に追われた、株主総会を控えて手ぬかりなく資料を整えなければならない、などということはあってもいいし、私自身も何度となく経験がある。
 問題なのは、慢性的、継続的に「昨日も今日も夜10時過ぎまで残業」という状況である。
 残業が常態化している会社は何かが狂っている。そんな状況を許している経営者の心が狂っているのか、会社のシステムが狂っているのか、はたまたその両方か。原因はどうあれ、「残業するのが当たり前」という状態は、あなたが想っている以上にあなたの会社に深刻なマイナスの効果をもたらすことを認識しなければならない。

本書は2014年の発行。電通の事件のはるか前。それでも、経営者として健全な「処方箋」を提言して下さっている。以下、慢性の残業の何が悪いか、ではそれを改善するにはどうしたらいいか明確に「処方」してくださっている。

社長自身の時間の使い方、仕事と公務とのバランス、あるいは不要な会議の減らし方まで実に役立つことが満載されている。今、「社長になるための10冊」のリストを作ろうと想っているのだが、本書は真っ先にリストに入れるべき本だと確信している。

Star Wars: Force Arena に自分の生き様を見る

五十男がゲームにはまる。あまり、見た目のいい景色ではない。プレイ中は、スターウォーズの世界にどっぷりはまる。いわば、SWエピソード4にでてくるホログラムチェスをやっている感じ。やりこんでいくとリーダーユニットに次第に自分を投影してしまう。

kudan-ar.com

ルークとダースヴェイダー親子を交互にプレイすることが多い。いずれも、近接攻撃ユニットなので突撃していく。相手の施設への攻撃力が高く、相手の十字砲火にも絶えうるHPをもつユニットを「エスコート」する戦術をとることが多い。ルークで言えばレベル7で施設攻撃力1388を誇る欠陥GNKドロイド、ヴェイダーではレベル4で施設攻撃力こそ382だがHPが(なんと!)3609のAT−STがこれにあたる。

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当初は、リーダーなんだからできるだけ温存して、後方から順次投入とやっていたのだが、ちょっと強い敵にあたるとたちまち戦線が崩壊し、攻め込まれてしまう。単独でつっこんでも忽ち包囲され、十字砲火をあびせられ自滅する。従って、最初の攻撃の戦術、ユニットの組み合わせがかなり重要となる。

このゲームはポーカーにも似ている。デッキの中から最初に配付される3枚のカードをどう使うか?施設攻撃ユニットが最初から入っていれば、その特性を生かした「エスコート」戦術を素早くとる。攻撃ユニットだけなら自分と共にエスコートさせるために一緒に進撃する位置に配置する。リーダーユニットを除いた7枚のデッキのうちに2枚は施設攻撃を入れておけば、大概1、2枚投入すれば、新たな3枚の選択肢のうちに1/2の確率で施設攻撃ユニットが「引ける」ことになる。順次増えていくエネルギーゲージに応じて投入できるユニットが決まるので、攻撃ユニットの必要エネルギーではできるだけ押さえておかないと、よいタイミングで施設攻撃ユニットを投入できなくなる。

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このような準備のもとに、第一波の攻撃にほぼすべてをかける。相手の砲台や、攻撃ユニットも1度に一つのターゲットしか攻撃できない。攻撃相手の選択に持続性がある。従って、施設攻撃ユニットを「エスコート」するとは自らのリーダーユニットにすべての相手の攻撃を受ける覚悟で突撃するしかない。ルークでも、ヴェイダーでも斬って、斬って、斬りまくる。一気に敵砲台であるターレットを壊滅するまで攻撃する。施設攻撃ユニットで不足しそうな場合はロケットトルーパーのような長射程のユニットも配属しておくなど、保険はかけても突撃あるのみという戦術スタイルに収斂しつつある。

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これって気がつくと、自分の仕事のスタイルだと気づいた。リアルな仕事の上で、できるだけ部下の育成のためにも自分は前線に出ないように努力はしているのだが、ああ、この辺の戦線がくずれそうだなとか、ここのところがどうかなと思うと、自然に足が向いて現場に行き、問題を発見すると手が出てしまう。どんどん下が育ってくれているので、ほとんどの箇所で私が手を出さなくてもまわるようになってきてはいるのだが、ヴェイダー卿なみに最前線で斬りまくることもある。自滅もいとわず最前線にでるスタイルは、リアルでもゲームでも変わらないのだと。投影しすぎだろうか。

ちなみに!

最近、自分の砲台キャラを見ていて後方の備えとして早めに設置しておくと、攻撃を受けたわけでないのに自分で崩壊してしまうことに気づいた。これって、「1秒あたりのダメージ」が設定されているユニットは攻撃を受けていなくとも、一定時間で自滅するということ?「HP÷1秒あたりのダメージ」以上は存続できないということ?誰か教えて欲しいなと。