HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

自由時間、コミュニティ、幸福度

時間について考えている。というか、たぶん社会人になって初めて十分に浪費できる時間ができて、はてさて自分はなにをしてきたのだかと迷っている。正直、ビデオをだらだら見て、ゲームをして、時間の浪費に浪費を重ねている。

hpo.hatenablog.com

五十もすぎると、眼もなんとはなしに怪しくなってくるし、歯もメンテナンスが必要になってくる。以前よりも睡眠も必要になってくる。ああ、そう、村上春樹の言う「人生の折返し」なのだろう。*1

もっとも、「プールサイド」ではその「折返し」を「35歳に決めた」と書いてあった(らしい)。私のように五十にもなり、家族にも、同僚にも、街の付き合いにも、様々な団体にも、ご縁を絡め取られていると、「人生の折返し」を自分ひとりで決めるわけにも行かない。*2

ま、それでも絡め取られている自分の方が孤独な自分よりは幸せなのだと信じよう。

togetter.com

この中で、政府の調査があると書いてあった。調べてみた。多分「国民生活選好度調査からみた幸福度」という内閣府の調査だ。質問紙による社会調査で結果を多変量解析したらしい。

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http://www5.cao.go.jp/keizai2/koufukudo/shiryou/2shiryou/2.pdf

多変量解析の結果を無理に解釈するのは危険なのだが、この図の中での「共通因子1」は「経済状況」、「2」は「肉体的精神的健康状況」、「3」が「自由・意思」なのだろう。「進化は万能」によると、人の性格は親の影響よりも遺伝の影響の方がはるかに大きいのだという。更に、遺伝以外の因子は「自らの社会的状況(地位)」によるだという説が紹介されていた。その意味では、この「3」はもしかすると人のネットワークと幸せという因子ではないかもしれない。

結婚できない男子が増えると内乱が起こるという。どちからというと、そっちの方が問題かもしれない。もう少しこの問題は考える必要がある。

*1:この辺参照。
歯並び - HPO機密日誌
プールサイド 村上春樹 - 25時間目 日々を哲学する

*2:こんなことを考えているといつも、ある漫画に出てきた中年男を思い出す。
のぼるほし - HPO機密日誌
なんとこのエントリーを起こしてから更に10年!絶句する。