HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

朝日新聞と高校野球

高校球児たちの最後まで諦めない姿に感動しながら、チラチラとNHKで甲子園の高校野球大会を見ていた。まさに高校生が正面から野球にかける姿は、いつ見ても感動する。終盤、点差がつきベンチや、応援団が泣き始めるような状況でも、フィールドの選手達は最後まで全力を出し切る。夏の風物詩になっているが、選手達に取っては常にこの試合、この試合が最後になるかもしれないという緊張感がある。

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いわゆる「全国高校野球大会」は朝日新聞が主催している。

主催 朝日新聞社 日本高等学校野球連盟

全国高等学校野球選手権大会 - Wikipedia

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広く知られる朝日新聞の主張は、革新・護憲・戦争反対といったところ。

改めるべきは9条ではない。安倍政権による、この一方的な解釈変更の方である。

(社説)憲法70年 9条改憲論の危うさ:朝日新聞デジタル

自社の主張を徹底するならば、朝日新聞高校野球の主催を降りるべきだ。高校野球は、大会日程、体制からして選手や、関係者の絶大な自己犠牲により成り立っている。太平洋戦争における兵士達もかくのごとくであったろうと思わせるほど。学校をあげての応援も、戦前日本を戦争に駆り立てた民衆の熱狂を思わせる。制服姿の応援団、太鼓や金管を中心とする吹奏楽、踊るチアガール。制服の元は軍服だ。兵士を鼓舞する軍楽隊は軍隊に必須。男は少女の涙をみて、奮い立ち、戦い始める。この姿は、まさに朝日新聞が攻撃する戦前の軍国主義の構造だ。

戦争への道は、歴史学者はエリート達の判断ミスをあげつらうが、昭和天皇ご自身が独白録で、「戦争を止めようとしたら、自分は殺されただろう」と話すほど、民衆の熱狂が国を動かしていた。民衆は国が戦い、勝利する姿が大好きなのだ。自分の高校が甲子園に出場したとき、応援しないOB、地元、企業はいない。

繰り返すが、朝日新聞は自社の主張を通すのであれば、高校野球全国大会の主催をやめるべきだ。自社の本社土地の由来すら説明できない矛盾をよしとする朝日新聞には、降りる勇気もないのは明確だが。所詮、革新・護憲・戦争反対も部数を確保するための表看板にすぎないマスコミの薄ら寒さが甲子園の熱気が盛り上げれば、盛り上がるほど伝わる。