車を運転しながら、塩野七生の描く男女について考えていた。マルコとオリンピアだったか。ウェブ上の書評を読んでストーリーを少し思い出した。
緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞
- 発売日: 1993/06
- メディア: 文庫
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あまりネタバレしてはいけないが、この小説の中で大きな女の裏切りが描かれる。愛のあまりに自分の財産、地位をなげうってでも女と共に生きようとしても、裏切られる。もっとも、この作品を書いたはるかあとに塩野七生自身もイタリア人医師であった夫と離婚している。男と女が愛と尊敬の結果として、信頼関係を生涯保つのはほんとうに難しい。
ある方のお見舞いに行った。病床のご主人のお世話をやかれる奥様の姿に感激した。ほんのいく組かのご夫妻は生涯にわたる愛と尊敬を互いに勝ち得ている。