HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

愚かの極み「トランプ楽観論」

毎月楽しみに読んでいる「選択」のトップ記事。

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ウェブで見た「トランプの公約を嫁!」という論調からはほど遠い。

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前傾の記事から。

ゼーリック氏はWSJ紙五月十七日付で、「この不安定な世界にあって、今後の米安全保障は軍事能力の強化と経済の機会拡大が可能かどうかにかかっている。TPPはこの二つの戦略をすり合わせたものだ」と喝破し、「米国がTPPを進めるか、進めないか、いずれにしても米世界戦略の分岐点になったーーーと後生の史家は論じるだろう」と述べた。

トランプの「アメリカ・ファースト」政策とは経済人的な感覚から来ている。経済人からすれば、「なんでそんなに国防費にカネをかけるのだ?その分のカネを経済に使えばアメリカは復活する」となる。公約にもそう書いてある。ならば、当然国際社会における米国の地位は低下する。プーチン習近平はほくそ笑んでいるという。

日本にとっては、米国の「核の傘の下」での繁栄はもはや期待できないということになる。唯一の希望は国家百年の計である憲法を今度こそ改正しないと、トランプ大統領の任期中にロシア、中国にいいようにあしらわれ、足蹴にされ、広い意味での資源・領土をはぎ取られてしまうことだろう。