HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

源氏物語の女 中島潔

ゆったりとゴールデンウィークを過ごせていてる。体調を崩すほど働いた3月、4月のバランスを取るかのよう。珍しいこともあるものだ。

そんな中、ふと古本屋に立ち寄った。いくつか掘り出し物があった。「源氏物語の女」は大変気に入ってしまった。

源氏物語の女(ひと)

中島潔はなんとはなしにイラストに見覚えがある感じがする程度の知識しかなかった。どちらかというおと、童画を描かれる人だと。儚げな女性画が大変素晴らしいと知った。

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いずれも紫の上。平安美人とはこうであったのではと想える。いずれも美しく中島潔らしい源氏物語の女性が描かれている。とてもこころ惹かれた。

とはいえ、イラストという表現はなかなか難しい。想いが伝わるようで伝わらない。六条御息所の燃え立つような嫉妬、明石の君の苦しみがいまひとつ描き切れていないようにも想える。

もう一冊この後に「源氏物語 五十四帖」という画集も出ているようだ。こちらもぜひ見てみたい。

中島潔の世界―風の画家 日本のこころ故郷のこころ 源氏物語五十四