「殺人ザル」を読み続けている。途中で、中だるみしてて、なかなか読み終わらない。
殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?―― ヒトの進化からみた経済学
- 作者: ポール・シーブライト,山形浩生,森本正史
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 単行本
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序章と結論は実に熱が入っていて、論旨も通っている。基本的には、サルと、いや正確には類種のネアンデルタール人などと、人間を分けた「協力」とはなんであったか、そして、「協力」を社会も基本としていても人間は基本的に「視野狭窄」から抜け出ていないという視点で最初から最後まで書かれている。しかし、書いているご本人がその視点に立ったからと行って水問題から著作権問題まで幅広い社会の問題に「視野狭窄」でない結論を導けるとは限らない。
英語版の方のコメントに救われた気分。
現代の課題の解決のところは,ある意味問題の難しさの表れかもしれないが,やや焦点が拡散した記述になっており惜しい.
核心への関心を持ち続けながら、読了し、思索したい。
私たちが誇っている文化的能力は、けっして現代の分業が”有益だったから”発達したわけではなく、あくまで場当たり的な実験であったと著者は強調します。この場当たり的で壮大な実験の末路に明るい未来はあるのでしょうか?
Lathe biosas