北朝鮮がこれだけばんばんミサイル撃っているのに、まともな制裁措置すら国連主導で実行できない現在の体制っておかしい。
7月4日の米独立記念日にきっちりタイミングを合わせた堂々たるミサイル発射によって、北朝鮮を独裁支配する金正恩氏は、軍の近代化という国民への約束を実現した。そして同時に、北朝鮮のICBM発射は「あり得ない」と書いたドナルド・トランプ米大統領の自信過剰なツイートがいかに空虚なものかを暴いて見せた。
「火星14」ロケットの発射は、実際的な意味では単に、5月の発射実験からごくわずかな進展を意味するに過ぎない。5月には類似のロケットが30分間飛行し、約2111キロの高度に達し、約787キロの距離を飛んだ。
今回のミサイルは、前回より飛行時間を7~9分伸ばし、高度を約640キロ、飛距離を約140キロあまり伸ばした。(中略)
おそらく国連安全保障理事会を再招集して追加制裁が検討されるのだろう。しかし、この政治プロセスは冗長で、制裁の実行力は良くて部分的、つまりは効果のない対応なのだ。
【寄稿】北朝鮮のICBM実験 「ゲーム・チェンジャー」か - BBCニュース
敗戦国である日本から見れば停滞感あふれるいまの国連主導の国際社会、五大常任理事国が力を握る体制。この国際社会の根本的な体制は、もう一度戦争を起こす以外にひっくりかえすことはできないのか。
戦争しないと憲法は書き変えられない? - HPO機密日誌
第一次世界大戦でとっちめられたドイツ国民が積極的戦備、戦争を主張したヒットラーを選択した理由がよくわかる。そして、その先にあるとドラッカーの「経済人の終わり」の世界と外山恒一とピンクフロイドの商品化された絶望がある。

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こうして新たな視点で国際社会を眺めれば、北朝鮮の金正恩は確かにゲームのルールを変えつつあるのかもしれない。むしろ、国際連合という連合軍支配が続く国際社会の永遠の敗戦国である日本の国民であれば、北朝鮮の米国に対する挑発を別の視点でみてやるべきなのかもしれないという恐ろしい結論に達する。