ブログネタで社内向けにメール書いた。お題は「協力する心」。最近、ブログネタと会社のネタがかぶりつつあるので、たいがいにしておかないと・・・。当然、一部改変済み。
ネアンデルタール人という私たちとは違う人類種が数万年前まで地上に闊歩していました。脳の大きさや、身体の大きさでいえば、私たちの直接の先祖であるクロマニヨン人よりも大きかったと言われています。彼らはすでに石器を作ることもできました。しかし、ネアンデルタール人は数万年前に滅びてしまいました。人類学者によるとクロマニヨン人が生き残り、ネアンデルタール人が滅びたのは、男女の間、家族の中、集団の中での協力、食物の分配、役割分担ができたかどうかの差なのだそうです。まさに、「協力する心」こそが人類の人類たるゆえんで、進化の最大の成果なのです。
私はずっと徳とはなにかと考えてきました。動物に本能があるように、人間にも徳の本能が備わっているのではないかと考えて、いろいろ調べてきました。クロマニヨン人の時から、私たちの先祖は、道徳感情とも言うべき、良いことをして悪いことをしない、お互いに恵み合うことを喜びとする心を育成、獲得してきたのではないでしょうか。個体と社会の進化の結果、この思いやりの心が人類の根底に与えられています。逆に言えば、現代社会においても「協力し合う心」がなくなってしまえば、ネアンデルタール人のように滅びてしまうのではないでしょうか?
もっといえば、当社は、この道徳の心、「協力する心」がより進化していく場でなければならないと私は願っています。社員の夢、想いがお互いにかなう場となる一番の近道は、思いやりのある、「協力する心」を行動、進化させて行くことではないでしょうか?
当然、依拠すべき根拠はマット・リドレー。
繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マット・リドレー,大田直子,鍛原多惠子,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 早川書房
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