「カラマーゾフ」の「大審問官」を読んだ。キリストとキリスト教、特にカソリックの対立を明快に描いている。ユークリッド幾何学のようにどこまでいっても善と悪とがまじわらないということが、宗教としてのキリスト教のベースになっている。しかし、前提として善と悪が絶対的に存在するという時点で仏教徒の私には受け入れられない。自分のすべてを賭けて猫を真っ双つにした南泉の方が、私にとってのヒーロー。
- 作者: フョードル・ドストエフスキー
- 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
- 発売日: 2013/03/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (9件) を見る