HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

土建屋の存在意義

昨日は、いらない発言をして田中先生にからんでしまった。あげくがブロック。経緯はこちらを。

改めて、id:tanakahidetomi先生、失礼しました。きちんと元エントリーを読まずに発言していました。

 さらに最も安上がりの復興策については、原田さんは個人への公的援助ーつまりは現金の支給を主張している。僕もこの案は賛成である。50万人に1000万円配れば5兆円である。これに原田さんの試算をかりて、僕の勝手な見積もりだが、公的資産の復旧に2兆円。民間資産の復旧にも1兆円程度の予算を計上してもせいぜい8兆円ですむかもしれない。もちろんこれには原発対策費は一切考慮していない(原田さんの本でもそうである)。
 このような個人の選択にまかせる公的援助の分配の方が、政府や地方自治体が使い道を決めるものよりもいい(すべて個人が決めるわけではないのは先にも書いた通り)。

2012-04-15 - Economics Lovers Live ReF

復興について、個人の選択に任せる、民間の効率に期待するというのは全くおっしゃるとおりだと想う。

土建関係者で、乏しいMBAコアカリキュラムの経済学知識で考えれば、土建業の経済波及効果、乗数というのは経済復興には十分でないというのも確かなのだと理解はできる。繰り返すが、使い道で悩んでいつまでも復興に資金がまわらないのであれば、さっさと被災者に現金で支給し、自分で選択させるのが早道。まったくもってそのとおり。

震災時には、スピード重視で政策をすすめるべき。ただもうちょっと長い目で観たと時には、人々の選択だけに任せれば、経済の集中を助長する気がしてならない。土建屋の仕事は、割とすみずみにまで働き、そこここの街の多様性を維持するためには役に立ってきたのではないだろうか?そして、小さな街の個性のような、小さな小さな多様性をないがしろにするのは、全体の硬直化を産む気がしてならない。

変革は多様性が十分にある弱きもの、小さきもの、多数のものの中から生まれてくる。強いものは勝ち続けていくうちに生きて行くための利点な致命的な欠陥へと必ず変質して行く。

強いものは常に戦い続け、勝ち続けるので、数は少ない。強いものの理想は、「ひとつにしてすべて」の存在になることだ。

小さきもの、弱きものへの慈悲 - HPO:機密日誌

ま、いずれにせよ、きちんとお詫びしないと。

田中先生、ごめんなさい。失礼しました。