HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

スルタン王家のプリンスハウス

ジャグジャカルタで夕食に長らくこの地方の王家であり、特別知事も務めたスルタン王家の家を訪れた。

この由緒補ある建物を現在ではブティックホテルとして使用している。柱から梁から内装までチーク材。現代では考えられない。原産国で伐採制限がかけられているので、いまはこんな贅沢な建て方は不可能だ。

伝統的な構法のエントランス・ポーチ。


エントランスの織り上げ天井ひとつとっても、職人技を感じる。無垢の六寸はあろうかというチークの柱もすばらしい。南洋でも何百年たっても、朽ちないだろう。


部屋の調度、飾られた絵画にも伝統と生活を感じる。





お庭もすばらしい。ぜひ昼間に見たかった。


こういう歴史的な建物を利用する機会があれば、快適さとか、便利さで選ぶべきではない。スルタン王家がどんな風にこの家具を愛したのか、どんな生活をしたのかを追体験することに意味を見いだすべき。そう思えば、自転車ひとつとっても貴重さが伝わる。

いいものを見せてもらった。

ぜひ次回は宿泊してみたい。

たぶん、この建物を建てたのは、建国の英雄であるハメンクブウォノ9世だろう。歴史を感じる。