世代交代、後継者になるということは、革命を起こすということなのだ。宋文洲さんはよくその本質をご存知だ。
リーダーは元リーダーが選ぶものではありません。闘争によってのみ本物リーダーが生まれるのです。その闘争の形が自由選挙か、人心掌握かはともかくとして闘争はリーダーとしての力量を正しく測定する唯一の方法なのです。
リーダーの力量を測定している間はトップ不在のトップ争いが続きます。その闘争は醜いものであったり、不透明であったりします。闘争の間の組織は方向性を失い、彷徨い続けるガウス*1状態に陥るのです。
しかし、その混乱と混迷からやがて本物リーダーが生まれるのです。宇宙の粉塵から巨星が生まれるように、天地の混沌から神が生まれるように、経営危機から名経営者が生まれるように。
本物リーダーの生まれ方: 宋文洲のメルマガの読者広場
世代交代はまさしくカオス、革命を経なければなされない。そべての組織は、そのトップの形で作られる。トップが変われば、組織は変革されなければならない。なぜなら、トップの本質に関わる部分は決して次の世代がまねできるものではないから。
非常に恵まれたケースがあるのかもしれない。しかし、松下がパナソニックに変わらなければならなかったように、巨大組織ですら安泰ではない。
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ましてや、中小の企業においては、次代を担う者は、世襲であっても、革命を起こすつもりでなければ組織は継げない。汗もながさなければならない、場合によっては血も流さなければならない。
*1:「カオス」の誤植だと思われる。