「レ・ミゼラブル・イン・コンサート」をDVDで改めて見て、このミュージカルは絶望から希望へ変わっていく人生を見事に描いているのだと感じた。
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- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2011/04/08
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ちなみに、昨日夜中に25周記念の「レ・ミゼラブル コンサート」を見てしまった。そのうちにNHKのサイトから消えてしまうかもしれないから、まるまる引用させてもらっちゃう。
2011-03-06 - HPO:機密日誌
例えば、スーザン・ボイルが歌った「I Dreamed A Dream」を聞いて時、メロディーには希望が感じられるのに、歌詞はあまりに徹底して絶望しか見いだせなかった。この曲だけを聴いてていは、この矛盾は解決できなかった。
I had a dream my life would be
So different from the hell I’m living
So different now from what it seemed
Now life has killed the dream I dreamed
私の人生がこうなるだろうという夢を持っていた
I Dreamed A Dreamを和訳してみる - HPO:機密日誌
私が生きている地獄とは、違う
かなったであろう夢とは、違う
いま、日々の生活で夢見ていた夢は失われてしまった
ミュージカルでは当たり前のことなのかもしれないが、登場人物とテーマによってメロディーがあって、それが繰り返し繰り返し歌われる。
「I Dreamed A Dream」は、同じテーマで似たメロディーが歌い継がれていく。エポニーヌが恋の結末として歌い、エポニーヌのメロディーがジャンバルジャンの昇天の歌につながっていく。この最後の歌、”Bring Him Home”にも「I Dreamed A Dream」という歌詞が入っている。
ジャンバルジャンの人生は聖人としての昇天で終わる。「レ・ミゼラブル」は、絶望から希望への昇天という壮大なテーマを描いている。
冒頭の絶望のふちのジャンバルジャンの"look down"のメロディーも、繰り返し、繰り返し歌われる。
■追記
たまたまピアノの先生に会って、永年の疑問を聞いてみた。旋律により物語りのテーマを暗示する方法はミュージカルでよくとられるのだそうだ。私には全くわからないが、レ・ミゼラブルでもマイナーコードからメジャーコードに次第に上がっていくのだそうだ。