全編実に示唆に富んでいた。小池龍之介さんのまだちょっと若いけど、仏道から見た恋愛の捉え方が伝わってきた。ああ、すべては欲か、怒りか、迷妄かなんだなと。自分がとらわれてきたものがほんの少し見えてきた。
- 作者: 小池龍之介
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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頭をなぐられたような衝撃を感じたのはこの部分。
素敵なカフェに行ってみたら、周りはカップルばかりのとき。クリスマス・イブに街を歩いていたら、街中がロマンチックに装飾されていて、道行く人たちは幸せそうなカップルや家族ばかりのとき。つい、ひがみたくなります、か?
これはまさに先日の私の精神状態だった。
ほんとうに迷妄という自分勝手なストーリーを私は頭の中で作り上げて、自分勝手に世の中カップルだけがすわりがいいのだと思いこんでいただけなんだって、気づかされた。
こうした欲と怒りと迷いからぬけでるために、具体的な「お稽古レシピ」も提案してくださっている。呼吸や歩行のお稽古は、実際自分勝手なストーリーから抜けるために効果がある。これは自分の体験からも断言できる。そして、慈悲の瞑想という相手が安穏であること、苦悩のないことを願い、唱える方法は、とても大切だと思った。これこそ自分が実践すべきお稽古であると感じた。実際に、毎朝実行するつもりだ。
小池龍之介さんがもし結婚して、10年たったときに、また恋愛と結婚について本を書いていただきたいと思ってしまうのは、週刊誌趣味だろうか。
■追記
小池さんは、一度離婚されていると後でしった。大変失礼なことを申し上げた。