ひとつひとつはネットで散見していたように思うが、ここまでまとまった議論として読むと大変説得力がある。
- 作者: 上念司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/01/16
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デフレ対策としての英国の消費税減税というのは、知らなかった。一庶民としての、私の予測と行動で考えてみても、民主党の子ども手当など、いつ終わるか分からないお金をもらってもそれを消費にはつなげはしない。所得が増えた!とぬか喜びなどして、ローンを組んで住宅などの耐久消費財を買うなどは決してしない。逆に、一時的だと予め宣言されていたとしても、消費税が下がれば、下がっているうちに必要なものを買おうとするだろう。特に、車などの耐久消費財は、消費税額の負担も大きいので、消費税が下がっているうちに買おうとするだろう。
財源だの、手続きだの議論して、ほんとうのアクションが必要であった09年になにもしないで、もう世界から置いていかれている11年から政策の目玉である子ども手当を完全実施するなど、景気対策から考えれば笑止千万ということになる。
首相は、2011年度以降の子ども手当満額支給について「基本的にはマニフェスト(政権公約)通りに行いたい」と述べ、民主党の衆院選マニフェスト通り、月額2万6000円を支給する意向を示した。
http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/society/ms20100203kk01.htm
著者である上念さんが「まぐれ!」をお気に入りだということも好感を持った。
- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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余裕があれば、近々べき分布と「デフレと円高の何が悪か」について書きたい。いや、かければいいな。