HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

映画と戦争

我ながら、時間の使い方が下手だ。日曜の夜はさくっとねるなり、なすべき仕事をすればいいのに、だらだらと映画を見てしまう。ツタヤに寄る誘惑は退けられたものの、ケーブルテレビのスターチャンネルはついつい点けてしまった。今晩のお相手は、「アイアンマン」だった。

死の商人であった主人公が、部下の裏切りから逆に戦争の悲惨さを知り立ち上げる。マーベルコミックスの流れで言えば、「バットマン・ビギンズ」とよく似ている。

バットマン ビギンズ [DVD]

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アメリカの理想が高ければ高いほど、必然的にひろがっていく人の心の闇があることを描き出している。

ダークな意図 - HPO:機密日誌

おっと、もう「2」の話題が出ている。

そうそう、そこが問題。

I have successfully privatized world peace.


私は、世界平和を民営化することに成功した。

しかし、アイアンマン2のまさにこのトレーラーフィルムが暗示するように、力を持つものには、必ず力と持つものを生じる。

米軍批判だと言われる「アバター」ですら、この原則を覆してはいない。地球人の軍人たちの力に対しては、パンドラ人たちの力で対抗している。

映画の舞台は22世紀の星パンドラ。希少鉱物を狙う人間たちは、美しい自然と共生する先住民ナヴィと戦う。元米海兵隊員ら軍服の人間は、圧倒的な軍事力で自然破壊をいとわない悪役として登場、「先制攻撃が必要だ」「衝撃と畏怖を与える」などと、ブッシュ前政権の戦略そのままのセリフを口にする。

お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

もちろん、私自身、世間の中では右のほおをひっぱたかれたら、だまってはいない。ただ、映画の描く「戦争と平和」の図式からもう一歩でも出て行かないと真の平和、平穏は得られない。