HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

官僚バッシングと資本主義のいきづまり

例によって「かがり火」ネタ。

この雑誌はほんとうにすばらしい。また、実にタイムリーだ。8日の勉強会でぜひ紹介しようと思っている。以下、心に残った声。

人事院 NTさん

「私は今のままでは経済も社会も行き詰るという認識を持っています。(中略)一度いのちの原点に立ち返って考え直さないと、人間の生存は危なくなると考えています。」

「私は1999年に富山県に出向したのですが、富山県では中沖豊知事の提唱により『日本海学』という研究をたちあげました。(中略)私もいいだしっぺの一人となって、グローバルな問題をローカルな視点で研究する『NPO法人ものづくり生命文明機構』うぃ立ち上げたのです。」

「官僚バッシングに嫌気がさして辞めていく若い人は、結構多いんです。辞めないまでも、萎縮してしまう人もいる。」

ハーデスさんを思い出してしまった。

農水省 NMさん

「日本人ならば一定の期間、兵役ならぬ農役に就くという制度が将来できればと思っています。”徴農制”ですね(笑)。命を支える農業を経験することで、生かされている実感、他人に感謝する気持ちなどを感じ、もっと幸せな日本になると思うのです」

例の日本版「下放」だね。いや、「徴農制」の方がはるかにかっこいいけど。

新日本製鐵 SMさん

「先日、次のようなことを言う友人がいました。私は茨城県出身なのですが、”おいS、茨城県なんかは水戸と土浦と、あと一つか二つの市があれば十分なんだよ。そうでなくては病院など施設はやっていけないんだから、都市部に集約して住むようにするべきなんだ”というんですね。仕事柄考え方はいろいろあると思いましたが、あぜんとしましたね。」

私もどうもコンパクトシティーという考え方が嫌いだ。人が住むことは経済性だけではない。

元日銀 YMさん

「私は現在のマネーの投機的動きを否定していて、現在のグローバル資本主義に変わり得る、あるいはそれを補完する社会機構のモデルを考えなければならないと思っています。」

「お金を本来の”いのち”をつなぐ道具に戻さなければいけないし、それには、グローバルマネーフローからローカルマネーフローへの転換が不可欠です。内山節先生が折に触れておっしゃっている『いかに地域にお金をまわすか』ということおにほかなりません。」

やはり、どうしても最後はお金の話になる。地域を掘ればお金の話になるし、お金の話をすれば地域の話になるという気がする。内山節先生も要チェックだな。