HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

地元にはなにも残らない

夜中に見つけて、見入ってしまった。

こころにつきささったのは、反原発の方々の言動ではなく、この方のツイット。

占拠、という言葉を自分の住む町に対して言われたらどんな気持ちになるだろう?って想像力は必要じゃないかな

https://twitter.com/Takahisa_Tanaka/status/216538751491514368

@anmintei 「谷全体の生態系が危機的状態にある、と私は感じた。この谷の魂を救わねば日本は滅ぶ。」の部分に対してです。次のツイートを見ても大飯原発のせいでおおい町は汚染されている、というふうに取れます。全くないとはいえないのかもしれませんが、軽々しく言ってほしくはないです。

https://twitter.com/trerffy/status/219118919573708800

私の地元にも公的なプロジェクトがあって、鶏が卵を産まなくなるといって農家の反対運動が起こった。外部からわんさと左翼系活動家がおしかけてきて、地元の利害とは全く関係ないアンポだの、ケンポーキュージョーだの喚き立てた。機動隊と反対派との押し合いもいやというほど見てきた。結局40年以上経って、プロジェクトもほぼ完成し、残ったのは「卵を産まなくなる」と主張していた鶏卵農家だけ。その農家はいまも「産まなくなる」はずだった鶏の卵を売って生計を立てていると聞く。また、かなりご不便な生活をされているとも聞く。プロジェクトにも瑕疵が残った。地元の評判も落ちた。すべて外部があおって生じたこと。傷が残るのは地元だけ。当時の活動家で、いまも残っているひとは何人いるだろう?鶏卵家の奥様だけ?もうひとり、ふたりいた?

私の知る限り、大量の犠牲者が出ると外部の活動家が脅してたアンポも、ケンポーも関係した事象はこのプロジェクトに関して起こっていない、まったく起こっていない、半世紀たってもだ。このプロジェクト自体で死人が出たことはない。しかし、反対運動では多くの人が死んだ。

大飯の活動家の方々が同じテツをふまないことを祈るばかり。


■追記

反原発運動が優先順位をあやまり、人の命を踏みつけにしていると感じるのは、こういう気概に満ちた方に触れる時。

 「人殺し」。この世に生を受けて30年余り、まさかこのような言葉を浴びせられるとは思いもよらなかった。私は農家の八代目。直接言われたわけではないが、福島県の農家をこう呼ぶ「人」がいる。


(中略)


誰かが、怒り・哀しみ・絶望の目で「フクシマ」を見るのなら、私は、感謝・喜び・希望の目で「福島」を見よう。

 福島県の農業を復興させるのは誰?国?自治体? 否、否。うちら福島県の農家でしょう。

 「フクシマ」を悲劇の地として後世に語り継ぎましょうなんて、冗談じゃない。そんなのまっぴらごめん。あんなに大変だった「フクシマ」が、こんなに素晴らしい「福島」になるなんて! そんな風に言ってもらえる、人生をかけるにふさわしいプロジェクトに携われるチャンスがあるのだ。

 福島を捨てて新天地を求める? そんなのもったいなくてできない。私は福島の農に生きる。

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