HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

お役人に感謝しよう!

ハーデスさんからのコメントをいただき、とおり一遍でお答えしてしまって、失礼なことをしたと後悔していた。

少なくともキャリア以外相手にしない政治家や経済界のあり方が最大の問題だと思いますけど。

 キャリアの姿勢がそうなっているんだか知りませんが、その他大半を占めるノンキャリアも含めて批判しないで欲しいと思います。

「百年に一度」ではない、まったくない - HPO:機密日誌

考えてみれば、政治的任用というのだろうか、省をあげて政治の分野に候補者を送り出すのにキャリアでなきゃいけないという法文はないはずだ。そうそう、そもそもキャリア、ノンキャリアの区別すら制度的には明文化されていないと聞いている。

ほんとうにそうだったよなと、公務員制度改革でぐぐったら平成13年の大綱にたどりついてしまった。

公務員が民主的コントロールの下に置かれるという大原則の下、公務員制度の骨格は法律で明らかにされるべきものである。公務員の在り方を始め、人事制度の趣旨、枠組み、重要な基準等は、法律で明確に規定する。

いうまでもなく「べきもの」というからには、いま現在にいたるも人事制度は法律に基づいていないということになる。これって、平成13年に閣議決定し、平成18年に一部修正を加えられたと冒頭に書いてある。閣議決定してから、7年間もなにもかわってないよと憤りたくなるのは私だけだろうか?日銀の話といい、どうにもこうにも政策転換により世界に認められる日本を作る千載一遇のチャンスが目の前を通り過ぎていっているだけだと感じるのは私だけだろうか?

従来の0・25%の利下げ幅を拒否したのは、もう一度利下げすればゼロになるからだ。ご丁寧なことに、銀行の日銀への当座預金に金利を付け、短期市場金利がそれ以下にならないようにした。日銀は量的緩和に歯止めをかけゼロ金利を避ける、というのが今回の利下げの真相なのである。とすれば、日銀は自身の利害を優先して危機対策という大局を見ない、狡(こす)いやり方ではないか。

2008-11-03 - Economics Lovers Live ReF

なんか利下げした日の株価の動きがおかしいなと思っていたら、市場関係者の方はこれは金融緩和などではまったくないとわかってらっしゃったらなんだと今更わかった。

これは組織を防衛すること、天下り先を確保することの方が、国家を繁栄させることよりも大であるというメンタリティ以外のなにものでもない。しつこいようだが、だからこそ組織を愛すること無辜の民を愛するよりも大なのだ。

なぜこうなったかを考えれば、民からの感謝が足りなくて、お役人たちのモチベーションに民の声がならないからこそ、組織をより愛することになっているのではないだろうか?民の声がお役人にとどき、どれくらい日常の生活を支えてくださり、小うるさいクレームに対応してくださり、いきたくもない税の徴収に通ってくださり、不公平、不正の源泉となるような悪人を社会から排除する努力をしてくださっている方々のモチベーションにつながるように努力すべきなのではないだろうか?新聞の投書欄がお役人への感謝の言葉で埋まり、ブログがお役人の弱みをつくのではなく感謝で満ちるとき、仕事をすることにお役人は誇りを持ち、モチベーションを感じていただけるようになるのではないだろうか?

お前は地に足がついてないと言われればそれまで。引用した部分があまりに狭いので、稲盛さんの真意を伝えきれていないが、「人生の王道」はそのまま西郷さんがいかに民を愛したかの「信仰告白」のように読める。まして、稲盛さんが社員の物心両面の幸せをどれだけ真剣に祈り、実践してこられたかの記録でもある。いはんやお役人をや、である。

人生の王道

人生の王道