「崖の上のポニョ」という映画は女の取説だな。別にストーリーが破たんしているとか、なにを言いたいかわからないという映画ではない。年齢にかかわらず女はほんとうにこわいから気をつけろ、と。女が分かって、女に認められて、一人前だと。
詳しい検証を冒頭でも、幼稚園でも、どこのシーンでやってもいいんだけど、矢が飛んできそうなのでやめておく。
これを息子と二人で見たというのもなにか暗示するものがるのかもしれない。ポーニョポニョポニョと歌いながら一緒に帰ってきた。
だいたい考えてみれば衛星が落ちて、月があれだけ近づいて、海面が上昇しているというのに、人々があれだけ明るいってあの世の世界なんだよね。いちおう今を舞台にしているけど、現実ではない。絵柄もこれはあの世の物語なんだよ、と。それでも、女は元気。リアルかリアルでないかとか女には興味のない話なのだろう。
唯一気になった破たんは、リサの運転していた軽自動車が冒頭近くではオートマのギアチェンジなのに、途中の暴走シーンではクラッチとブレーキとアクセルがならんでたことかな。
もしかして、宮崎吾朗さんはまだ独身?ちなみに、押井さんと宮崎吾朗さんはお友達らしい。"I will kill my father!"側だね。