「モモ」を読了してから読みはじめたはずなので、ええと、何か月だろう?
いのちと関連する時間というのは、たとえばガンであと三カ月で死ぬという宣告を受けた人の例を考えるとよく解ります。その人がいま体験しつつある時間と僕の時間と、どちらも同じ時間だと言えないと思います。何かそこにすごい厚みの差といういいますか、そういうものがあるに違いない。
"Guido"をどう読んだら「ジジ」になるんだろう? - HPO:機密日誌
河合先生のモモについての引用をしたこの1月の時点ではモモを読み終えて、はてしない物語を読み始めているはず。なので、もう8か月も読み続けていることになる。なのに、まだやっとバスチアンがファンタージェンにはいって、ペリリンで幼心の君にあったところ。
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改めて「はてしない物語」を読んでみると、こういうお話だったのか!という驚きの連続だった。学生のころに初めて書いた評論めいた文章が「果てしない物語」についてだった。それも20年以上前!先日このブログにコメントくれた友人の奥様におさまっている(?)当時の私の友人がイラストを書いてくれたように記憶している。なつかしい。
ともあれ。
新しい名前をただ与えるだけというその一歩が先に踏み出せないバスチアンに業を煮やし、女王がさすらいの山の古老と会おうとする。古老と女王はあたかも二匹のへびのようにはじまりとおわりを司る。この二人が出会うことは、無限のあわせ鏡の中に入るように、はてしなく物語がただ繰り返されてしまう、バスチアンが名前をさけぶまで...そして、女王と古老が会ったたまごの形の宮殿は割れ、幼心の君はよみがえり、バスチアンはファンタージェンに飛び込む。
それはアウリンそのものの姿だ。
The Fifth Elements
このアウリンが、押井守の出生作というか、どつぼにはまる原因となった「天使の卵」と重なる。
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ああ、まだ書き足らないけど、少々席をはずさないと。それはまた別の物語。また別の機会に語られる。