HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

経済構造力学

経済的な動きも力学的に解析可能なのではないだろうか?

建築だと弾性域と塑性域に分けて考える。構造体の構成要素である各所部材の結合の内に「塑性ヒンジ」と呼ばれる「降伏」しながらもぎりぎり部材間をつなぎとめている状態に陥る。当然柱や梁に相当する部分はひび割れ、崩壊メカニズムに入っている。経済的にみればすでに価値を失っている状態だが、内部から逃げ出すだけの時間程度はまだ形を維持できるため人命は救い出せる。

余談だが、名前を口にするのも忌まわしい設計士の偽装の問題で、耐力が不足しているだのいわれた「Qu/Qunが1.0に足りるか足りないか」という話はすでにこの崩壊寸前の状態の議論であった。

マクロ経済の問題がさまざまに言われるが、マクロ経済のミクロな視点というか、経済社会の構造を支える主体どうしのつながりや、耐力から想定される崩壊形の予測という研究領域は無いのだろうか?非常に不思議だ。