ようやく「最強の経済学者ミルトン・フリードマン」を読了した。大変貴重な体験であった。いくつか疑問に思って来たことの糸口をいただいた。
- 作者: ラニー・エーベンシュタイン,大野一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: 単行本
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未来に希望が持てた、といっても過言でないかもしれない。経済は財政と規制によって決まってしまうと悲観していたが、全く別な道があるのだと知った。なぜ日本の経済金融製作は二周遅れ、三周遅れなのだろうか?中川八洋さんではないが、「自由主義、保守主義の緊急輸入」とか言いたくなる気持ちが分かる。
またはてな界隈の経済学に明るい方たちがおっしゃっていたことに少し近付けたように思う。
■参照
まさにそういうことなのだと。
日本経済の「失われた10年」の真の原因は金融的な要因であり、それは積極的な金融緩和政策によってのみ解決可能なものであった、ということを。
[書評]不謹慎な経済学(田中秀臣): 極東ブログ
確かに選択肢の一つとしてありえたのだろう。
不胎化介入(ふたいかかいにゅう)
不胎化介入(ふたいかかいにゅう): 外国為替用語とFX基礎知識TARGET1000
介入に伴って起きた市場への影響を、別の操作で相殺してしまう場合の介入を指す。たとえば日銀のドル売りor買いと円買いor売りなどの介入により、マネタリーベースに大きな変化が現れる場合などに際して、国債の売却・発行などの措置を取る事。別の操作で相殺をしない場合は「非不胎化介入」と言う。
いや、まだ間に合うのかも知れない。少なくとも日本版SWF構想なんかよりはるかに健康的だ。
外為特会は主に米国債で運用しているため、運用益どころか、かなり大きな為替差損が出ている。それを効率的に運用することは望ましいが、機関投資家氏の心配していたのは「そんな莫大な資金を運用できるファンドマネジャーは、日本にはいない。まして公務員がやったら、新銀行東京の何百倍の大損害が出ることは必至だ」ということだった。
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■そうそう
んで、問題なのは「フリードマンは(原因が形に表れてくる)『ラグ』を大事に考えていた」という趣旨のことが書いてあったのだが、私が問わなければならないのは、インフレの傾向にはいりそうな日本においても、結局食料品やガソリンや通信費など生活の上で優先順位の高い商品だけがインフレを受け、逆にそのほかのいますぐ必要ではない物品ではデフレがまだ続いているように思えることだ。
これは「インフレは貨幣的な現象」であることと矛盾しないのだろうか?今度経済に詳しい方に聞いてみたいものだ。