あんまりにも日本の食の基準が厳しく、というよりヒステリックになっているので日本の基準は満たせない、と。日本で買ってくれなくとも米国でも、欧州でもいくらでも買ってくれる、と。
日本で国内基準を高くすることは確かに非関税障壁になるんでしょうな。誰も腹も壊していないのに、日本だけが世界の食の基準から乖離し、来るべき世界的飢餓の時代にはまっさきに植えることになるのではないのかな、と背筋が寒くなる。
中世のイタリアのどっかの国で食が輸入できなくなって困った国があったような?
これだけ急速にそして集中的に「偽装」が報道されるのに不自然さを感じるほうが自然です。その「偽装」を偽装していないのかと少し警戒心を持つとぐらいのほうがバランスがいいと思います。「そうだそうだ」と感情的になることもなく、嘘だと決め込むこともなく、複眼的な見方を持つよう努力することこそ偽装を防ぐ最大の武器です。
IT & 経営 :テクノロジー :日本経済新聞
なんというか例えば建築基準法の第1条にこうある。
第一条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。
建築基準法
私は法律というのは、まず実質的に人の命を国家として守るためにはどうしたらいいかを定めることがその目的だと信じる。少なくとも建物が原因で人が死んでしまうことは最小限にしなければならない。そのためには個別の規定だけでは火事や密集地での地震の場合に足りなくなるので、全体として「最低の基準」を定める、と。
人が誰も死なず、腹すら壊さないで、逆に全体として飢餓を招くことになることが遵法であるなら、それは法律を作った人が間違っているとして私には思えない。少なくとも次々と暴かれる偽装のニュースを見て喜ぶよりも、法律の改正を真剣に考えなければいけないのではないかと自問し、行動すべきだ、と。
- 作者: 郷原信郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/16
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あ、そうそう。証取法の改正にもすごいものがあるらしい。せいぜいぼけ老人対策くらいかなと思っていたらトンデモものらしい。銀行も一気に業績が下がるに違いない。
以前は証券取引法という名称であったが、2006年の改正により、金融先物取引法などの投資商品に関する法律群をこの法律に統合し、それに伴い、名称が「金融商品取引法」に改題されることが決定し、2007年9月30日に施行された。
金融商品取引法 - Wikipedia
ということで、「建築基準法不況」という言葉をどこかで見たがどうしてどうしてこれは「法律改正不況」がやってくるということなのだろう。米国やらドイツやらの状況から考えると、最悪のタイミングでね。
個人消費を盛り上げるくらいしか、方法はないんじゃないかな?とにかく給与あげろよな。
中国産落花生で、日本国内の基準を超える農薬の残留が確認されたことから、中国側が輸出を自主的に停止する措置を取っている問題で、ピーナッツ菓子メーカーが年内にも在庫切れとなる危機に陥っている。
ピーナッツ菓子メーカー、中国の落花生輸出ストップで原料が在庫切れの危機に 2007年 10月30日 (火) 総合面の記事 中部経済新聞社
あ、本当だ。